平均130キロ台で打者を封じる強豪校のエース〜球速とコントロール、エースに求められる条件とは

  • 2017/5/25
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技術の発達・打撃の向上で、高校野球のエース像に変化が?

2017年のセンバツ高校野球。数多の強豪校を押しのけて決勝に駒を進めたのは押しも押されぬ大阪の強豪同士、大阪桐蔭と履正社でした。全国屈指の選手たちが集まる名門2校のエースが投じるボールは凄まじい剛速球というわけではなく、130キロ台前半でコースに決まるストレートでした。

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140キロ台の投手は珍しくない?

かつては140キロ台中盤程度の球を投げている投手はプロ注目の速球派投手として新聞で取り上げられましたが、今は甲子園常連校でなくとも、栃木・青藍泰斗高の石川翔投手や神奈川・星槎国際湘南高校の本田仁海投手を始めとして140キロ以上のボールを投げる投手が全国各地でプレーしていますし、2015年の夏の甲子園では東海大相模高校に140キロ台の投手がなんと4人も在籍する「140キロカルテット」が話題になりました。

 

2017年センバツ球速ランキングを見てみると

以下は今回のセンバツでの最高球速です。

  • 148キロ 山口翔(熊本工)
  • 147キロ 金久保優斗(東海大市原望洋)
  • 146キロ 三浦銀二(福岡大大濠)/ 川端健斗(秀岳館)
  • 145キロ 平松竜也(盛岡大付)/ 徳山壮磨(大阪桐蔭)
  • 144キロ 丸山和郁(前橋育英)/ 難波侑平(創志学園)/ 小野大夏(健大高崎)
  • 143キロ 柿木蓮(大阪桐蔭)/ 香川麗爾(大阪桐蔭)
  • 142キロ 桜井周斗(日大三)
  • 141キロ 西垣雅矢(報徳学園)/ 皆川喬涼(前橋育英)/ 根岸崇裕(前橋育英)
  • 140キロ 竹田祐(履正社)/ 岡部仁(日大三)/ 松本竜也(智弁学園)

140キロ以上の投手が15人以上と、やはり甲子園では140キロの投手は珍しくありません。

しかし、意外なことに、ランキング内で甲子園常連校の投手の名前が目立たないのです。たとえば春夏連覇も達成し、2017年のセンバツでも優勝を飾った大阪桐蔭、準優勝の履正社です。日本トップクラスの中学野球のレベルを誇る大阪の名門校でさらに選抜された投手ですから、150キロ超えの投手が当たり前のようにいるかと思いきや、大阪桐蔭の徳山投手が5位。センバツ出場21回を誇る報徳学園の西垣投手、履正社高校の竹田投手の球速も140キロ台前半でした。

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球速より制球力に優れた投手が選ばれる

大阪桐蔭・履正社・報徳学園の甲子園常連3校の投手はいずれも共通するのは、

  • 最高球速こそ140キロ以上だが、試合中はほとんどが130キロ前半に抑えて投げていた
  • 直球、変化球ともに低めに集める意識やが高い。
  • 制球力が高い(四死球の数には必ずしも表れていないが、四球を出しても際どいコースを突いた結果であることが多い)

という点でした。バット、バッティングマシンの性能が進歩し、球児の打撃技術が向上している現代、単なる速い球を投げる投手では打者を完全に抑え込むことは難しくなっています。ですから打撃力や守備力など、チームの総合力が高い高校においては、安定してゲームを作る能力に長けた投手が優先されるということかもしれませんね。

高校野球のエース像、そしてストレートの球速に変化が!?夏に向けて、注目して見てみましょう。

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斎藤孝博ライター

投稿者プロフィール

プロ野球記事を中心に執筆しています。
バックパッカーとして世界を放浪していた経験があり、キューバやドミニカ共和国の子供に野球を教えていました。


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