NPBで活躍・WBC代表入りの選手も〜2年前、独立リーグで観た選手たちのその後を辿ってみた

  • 2017/8/3
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独立リーガーにとって大きな2年

〜当時見た石川ミリオンスターズの選手たち

NPB入りを目指す多くの選手達が集まる独立リーグ。

所属チームが無名で学生時代にスカウトから注目されなかった選手、NPBで戦力外となり復帰を目指す選手、ジャパニーズドリームを掴みに海の向こうからやってきた来た外国人など、様々なバックグラウンドを持った選手たちが日々、しのぎを削っています。

独立リーグの平均月収は15万円程度(しかもシーズン中しか支給されず)と、非常に厳しい待遇です。そのため多くの選手が2~3年を目処にNPB入りを目指すことになります。

夢を追いかける独立リーガーたちにとって、シビアに流れるのは「時間」。

2015年6月に私はBCリーグ石川ミリオンスターズの試合を観戦しました。それから2年が経ちます。独立リーガーにとっての2年は、とても大きなもの。その試合で観た選手たちは、2年間どのような道を歩んだのでしょうか。

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ネルソン・ペレス(石川→阪神)

観戦した試合では2ベースヒットを放つなどチームの主砲として、活躍していました。そしてこの試合を最後に、阪神タイガースへ移籍。応援してくれたファンに何度も頭を下げていたのが印象的でした。残念ながら阪神では外国人枠の枠の関係もあり、活躍できず。2016年限りで自由契約となりました。

  • 独立L成績(2005年)試30 111打数 36安打 率.324 本7 点24
  • NPB成績(2005年)試3 10打数 0安打 率.000 本0 点0

 

ライアン・シール(石川→台湾Lamigo→オーストラリア国内リーグ)

2009年、2013年とWBCオーストラリア代表に選出された、150キロ近い速球が武器の実力派投手。2015年はミリオンスターズのエースとして大活躍し、観戦した試合でも、先発として安定した投球を披露しました。翌年は台湾へ移籍し、その後はオーストラリアの国内リーグでプレーを続けています。2017年のWBCでもオーストラリア代表に選出され、日本戦でも登板しました。

  • 独立L成績(2005年)試22 8勝 7敗 防1.99

 

西村憲(阪神→石川→滋賀)

阪神タイガースでは一時期中継ぎとしてフル回転し、2010年には65試合で防御率3.89の好成績を残しました。その後は故障もあって戦力外となり、石川ミリオンスターズへ入団し、1年目の2015年には防御率0.00と圧倒的な成績を残しました。そして同年のオフには満を持してトライアウトに臨み、三者凡退に抑える好投を見せましたが復帰には至らず。翌年も不合格となり、現在は滋賀へ移籍して、NPB復帰を目指し、プレーを続けています。

  • NPB成績(2009~2013年)試95 8勝 4敗 15H 防3.70
  • 独立L成績(2015年)試26 2勝 0敗 11セーブ 防0.00

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第2の角中勝也に!地道な努力で花開いた苦労人、ロッテ・三家和真

そんな中、2年間で大きく飛躍した選手がいました。それは、現在ロッテに所属する三家和真外野手です。

広島カープに2011年の育成ドラフト4位で広島カープに内野手として入団した三家。
しかし、怪我などで二軍戦にも出場できず、2年目の2013年オフに戦力外通告を受け、独立リーグ信濃グランセローズで再出発することになります。

私が観戦した試合で三家選手を見た時は、信濃から石川へ移籍した2年目の中盤でした。その試合では、遊撃手として出場し、守備面では平凡なゴロをエラーし、打撃面でも相手投手が投げる140キロ超えのボールに力負けしている印象でした。

当時は少し頼りない印象を受けた三家選手。その後俊足を生かして外野手に転向し、守備面の不安は解消。独立リーグの2年間で本塁打0だった打撃についても3年目だけで5本を放つなど成長を見せました。

そして2016年の秋、千葉ロッテマリーンズのキャンプにテスト生として呼ばれ、紅白戦で本塁打を放つなどの猛アピールで見事合格。2017年は2軍で開幕から3割を超える打率をマークして、5月23日には代打で念願の1軍初出場を果たしました。

たゆまぬ努力で夢の舞台へ辿り着いた三家選手。かつて同じ背番号64を背負った独立リーグを出て首位打者まで辿り着いた角中選手のように大きく飛躍することを期待したいです。

  • 独立L成績(2014~2016年)試184 522打数 119安打 率.228 本5 点54

石川ミリオンスターズ出身選手の今後に期待!

石川県を象徴する「加賀百万石」に因んで「ミリオン」の名を冠した石川ミリオンスターズは2006年に誕生し、現在は元ロッテの渡辺正人内野手が監督を務めています。また、元日本ハムの多田野数人投手も選手兼任コーチとして在籍しています。2017年6月14日現在、NPBに所属しているのは三家和真選手以外に3選手がいます。

 

アウディ シリアコ 内野手(DeNA)

オープン戦好調で開幕一軍の座をつかむも、現在は二軍調整中。長打力が魅力の選手です。

 

長谷川潤 投手(巨人)

ルーキーイヤーの2016年に育成から支配下へ昇格し、1軍初先発。サイドから繰り出す力強い速球とスライダーのコンビネーションで今後の飛躍を期待です。

 

安江嘉純 投手(ロッテ・育成)

石川では先発・リリーフの両方を経験。支配下登録、そして低迷するチームの救世主になれるでしょうか?

 

NPBという舞台を夢見て

独立リーグの選手たちは皆、苦しい経済状況の中、夢を掴むために努力しています。三家選手も石川時代は工場や運送会社でアルバイトをしながら練習に励みました。そんな苦しい生活を知っているからこそ、地元の方は本気で応援しますし、NPB入りが決まれば寂しさを感じながらも笑顔で送り出すのです。これからも1人でも多くの選手がNPBという夢の舞台に立てることを期待したいですね。

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斎藤孝博ライター

投稿者プロフィール

プロ野球記事を中心に執筆しています。
バックパッカーとして世界を放浪していた経験があり、キューバやドミニカ共和国の子供に野球を教えていました。


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