日本球界の壁にぶつかる助っ人外国人選手たちの復活のきっかけは?
- 2017/5/30
- プロ野球
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シーズン序盤は不振も、徐々に適応した助っ人たち
上記とは逆のケースで、シーズン序盤では日本野球への対応に苦しむも、徐々に弱点を克服して成功を掴み取った外国人選手もいます。
ブランドン・レアード(日本ハム) 2015年~現在
- 2015年成績:91試合 打率.255 14本塁打 50打点
1年目の前半戦は打率.186と低迷するも、白井一幸コーチとの北海道内の寿司屋での会食をきっかけに復調。打席で力が入りすぎて打ち損じてしまうことが多いレアードをリラックスさせるためのルーティンとして、ベンチ内で寿司を握るポーズをする白井コーチを見るようにしたのが功を奏したそうです。今ではホームランを打った時に行う「寿司パフォーマンス」はレアードの代名詞となっています。
ゼラス・ウィーラー (楽天)2015年~現在
- 2015年成績:91試合 打率.255 14本塁打 50打点
2015年の中盤までは打率台前半と極度の不振に苦しみましたが、9月、10月で28試合で8本塁打を放つなど大爆発し、翌年の残留を決めました。日本語を積極的に学ぼうとするなど、日本球界に適応しようとする姿勢やコーチの指導を積極的に受け入れようとする素直な姿勢が花が開いた要因だったのかもしれません。
ギャレット・ジョーンズ (巨人)2016年~現在
- 2016年成績:123試合 打率.258 24本塁打 68打点
メジャーでの実績も豊富で、期待の新戦力として入団したギャレット。2015年の開幕直後は打撃好調で4番を任されるも徐々に変化球で崩されて速球で差し込まれるというパターンで打ち取られるようになり、打率は.240、打点32、本塁打12とやや物足りない成績に。
復調のきっかけは観戦に訪れたキャシー夫人からのアドバイスでした。ソフトボールのジュニア五輪に出場経験のある夫人と打席の映像を何度も確認し、上体が前に突っ込む悪癖を修正して、軸足に体重を残したところ再び打棒を取り戻しました。
落ちる球、逃げるスライダーへの対応がカギ
パラデス選手・ダフィー選手の2人とも、シーズン開幕後は過去に不本意な成績で帰国した外国人選手と同様に、追い込まれてから外に逃げるスライダーやフォークボール、というパターンによって抑えられていると言えるでしょう。また、慣れない生活環境に対する戸惑いという要素も大きいと思われます。
5月に入ってダフィー選手が4本塁打、パラデス選手は5月14日の日ハム戦で2安打するなど、最悪の状態は脱しましたが、まだまだ期待値からすればこんなものではないはず。
周囲のアドバイスを聞きながら、日本球界に慣れ、弱点を克服し、ウィーラー選手やレアード選手のように中心打者となって契約延長を勝ち取るのか、それともクルーズ選手やコンラッド選手のように不本意な成績で終わってしまうのか。今後の巻き返しに期待したいところです。
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