なぜクビ宣告のわずか3年後に37歳の下柳剛が最多勝を獲得できたのか
- 2014/8/4
- プロ野球
- メンタルトレーニング, 言葉
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クビ宣告のわずか3年後、37歳で最多勝
「最多勝は、座ってつかんだ」
高齢、ノーコン、クビ宣告。八方ふさがりの中、もがき苦しむベテランがたどりついたのは、潜在能力を爆発的に開花させる究極の集中状態“ゾーン”だった。
ボディ・ブレイン。それは、全身の感覚を研ぎ澄まし、身体の声に耳を傾ける究極の学び方。
潜在能力を開花させるために
前後際断
『過去や未来を断ち切り、目の前の一瞬に全力を傾けよ』
坐禅
『必要なことだけに専念できるようになり、驚くほど人生が変わっていく』
自信は成功に先立って持て
『目標とするシーンをイメージしながら、日々自分自身に語りかけろ』
イメージトレーニングほど過酷な練習はない
『潜在能力を引き出す奥の手を教えよう』
感謝にはすごい力がある
『何事も一人で抱え込むな。重い心にゾーンは訪れない』
見るともなく見る
『ゾーンへのスイッチを入れる、特別な視野の使い方がある』
最悪の場面から想像する
『プレッシャーに見舞われた際は、最善の場面ではなく、最悪を避ける場面をイメージせよ』
落ち込んだ気持ちを一瞬で変える心理術
『ピンチの場面を立て直す“メンタルスイッチ”を作れ』
身体からの声に従ってみる
『頭では知覚できない微細なきざしを身体が感じ取ることもある』
勝利を呼び込むのは軽やかな心
『勝利を招きよせるために必要な、軽快さとリズム』
プロフェッショナルとして持つべき本当のプライドがある
『練習でカッコ悪いなんてないんだよ。試合で打たれるのが一番カッコ悪いんだ』
異分野を上手に取り込め
『最大の敵は慣れ。好奇心とどん欲さで既成概念の向こう側にチャレンジせよ』
下柳流ギブ・アンド・テイクとは
『最高の結果を残すために、最高の努力を費やしているか』
コミュニケーション下手でも思いは伝えろ
『人生のほとんどは共同作業。一人の力で勝てるわけはない。コミュニケーションの質は、その量によって決められる』
感情コントロールの裏技ーー秀太事件の真相
『大声を出すことによって、怒りの感情を一瞬で消してしまうことができる』
常識をうたがえ
『大切なのは決めつけないこと。アウトの取り方に正解はない』
気を込めろ
『かける思いの差が勝負を分ける。気を込めたボールと漠然と投げたボールには歴然とした違いがある』
失敗は成功よりも価値がある
『学ぶ姿勢さえあれば、失敗は一時的な成功よりも価値がある』
仕事の陰には必ず人の思いが隠されている
『自分が必要とされたときは、その理由を徹底的に考えてほしい』
引き際は身体が教えてくれる
『「もうグラブを置け」と言う、身体からのメッセージが』
激情家、野武士といったイメージとは異なる素顔
師である裏千家家元や、世界有数のメンタルトレーナーからの学びをもとに、自身の頭と身体で考え抜かれた学び方。激情家、野武士といった世間のイメージとは全く異なる、下柳選手の意外すぎる素顔を知ると、すぐに引き込まれる。身体知や直感についての考え方や、潜在能力を開花させる“ゾーン”。
年齢のハンディをものともせず、どん底から最多勝を獲得した彼の言葉には深みがあります。
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下柳 剛:1968年長崎県生まれ。91年福岡ダイエー入団後、日本ハムを経て、2003年に阪神タイガースに移籍。その年いきなり二けた勝利を挙げ、セ・リーグファンに衝撃を与えた。05年には37歳(史上最年長)で最多勝を獲得。12年に東北楽天へ移籍後、大リーグへのチャレンジを経て13年3月に現役引退。現在は解説者として活躍中。
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