ピンチからチャンスに一転!戦力外からメジャーへ 中後悠平が挑戦する夢
26歳の変則サウスポー、アメリカへ
千葉ロッテマリーンズで中継ぎとして活躍後、BCリーグに戦いの場を移したと思われた中後悠平投手ですが、思いもよらない形でアメリカ挑戦が決まりました。日本プロ野球で戦力外になった男がメジャーリーグのマウンドを目指します。そんな中後悠平投手の軌跡を追ってみたいと思います。
日本代表入りも果たした近畿大学時代
大学通算:50試合 19勝13敗 291.1回 260奪三振 防御率1.48(4年)
中後投手は二岡智弘選手(元日本ハム)、糸井嘉男選手(オリックス)など多くのプロ野球選手を輩出している近畿大学出身です。大学時代は1年生の時から試合に出場するなど、将来を渇望されていました。その期待に応えるように大学日本代表にも選ばれます。そして第44回日本学生野球協会大学生の部において、関西学生野球連盟から表彰選手として選出されます。この時に東都大学野球連盟から選出されたのが、千葉ロッテマリーンズでチームメイトとなる鈴木大地選手でした。
1年目からロッテの中継ぎとして活躍
NPB通算:37試合 2勝2敗6H 25.1回 16奪三振 防御率5.63
2011年のドラフト会議で千葉ロッテマリーンズから2位指名を受け、2012年の開幕カードから一軍で登板をするなど期待が大きい選手でした。1年目は中継ぎで27試合に登板し2年目以降に大きな期待をもたせる結果を残します。2年目以降はケガの影響もあり一軍での登板機会は大幅に減り、2013年、2014年ともに5試合ずつの登板。2015年は一軍登板は0に終わってしまいます。そして、オフに戦力外通告を受けてトライアウトに参加するも、NPB球団からオファーはありませんでした。
BCリーグを経由してアメリカへ
NPBのトライアウト終了から約1か月後。BCリーグの武蔵ヒートベアーズへの入団が発表されます。本人は妻子持ちで生活もあるので1年限りの挑戦と明言し、1年以内にNPB復帰できなければ引退することをインタビューで語ります。しかし、大きな転機が訪れました。MLB球団からのスプリングトレーニング参加打診です。MLBスカウト関係者がテレビで中後の投球フォームや投球術を見て、MLBの球団へ売り込みをかけたことにより、アリゾナ・ダイヤモンドバックス、フィラデルフィア・フィリーズ、テキサス・レンジャーズの3球団が興味を持ちました。ブルペン投球の視察を経てダイヤモンドバックスとのマイナー契約が成立します。2016年シーズンはマイナーリーグからメジャーリーグの世界を目指します。
プロ野球を戦力外となりMLBでデビューしているのはクリーブランド・インディアンズ所属の村田透投手(元巨人)が有名です。中後投手も続いてのメジャーデビューを果たせるのでしょうか。マイナーリーグからの挑戦を応援しましょう!
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