過酷すぎて自力で立てない!?今も語り継がれる伝説の『地獄の伊東キャンプ』とは?
- 2015/2/14
- プロ野球
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キャンプイン!
2月1日からいよいよ始まった2015年の春季キャンプ。
今から30年以上前の1979年、伝説となった巨人・伊東キャンプが行われました。その壮絶さは今も語り継がれ、『地獄のキャンプ』と称されています。
伊東キャンプとはどんなキャンプだったのでしょうか?
成績不振の打開策として長嶋監督が打ち出した異例の秋季キャンプ
1979年のシーズン、読売ジャイアンツはシーズン5位のBクラスという成績に終わり、2年続けてリーグ優勝を逃しました。チームの中心であったベテラン選手の衰えが目立ち、次世代の若手選手の育成が急務となっていました。そこで当時の指揮官であった長嶋茂雄監督はシーズン終了後の1979年10月28日から11月22日まで静岡県の伊東スタジアムで秋季キャンプを実施しました。
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平均年齢23.7歳。次世代を担うG戦士を招集
監督・コーチ陣
- 長嶋茂雄
- 杉下茂
- 土井正三
- 上田武司
- 高橋善正
- 青田昇
選手 18名
投手
- 江川卓
- 西本聖
- 鹿取義隆
- 角三男
- 藤城和明
- 赤嶺賢勇
捕手
- 山倉和博
- 笠間雄二
- 内野手
- 中畑清
- 篠塚利夫
- 河埜和正
- 平田薫
- 山本功児
外野手
- 松本匡史
- 淡口憲治
- 二宮至
- 中井康之
- 中司得三
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地獄を物語るエピソード
- 投手陣は1日300~400球の投げ込み。角盈男投手はこの投げ込みの中で肘や肩に負担のかからないフォームを試行錯誤するうちに、サイドスローへ転向する。
- 野手陣は初日の午前中から千本ノック。1日1000スイングをノルマに打撃練習に励む。
- あまりにも厳しい練習だったため、中畑清選手(現在横浜DeNAベイスターズ監督)は昼食に出されたカレーを、好物にもかかわらず全て吐いてしまう。
- スイッチヒッター転向と一軍定着を目指す松本匡史選手は、夜の素振りを入れると1日1500回はスイングをしていた。手は血が出るほどボロボロになり、練習中なんども涙を流したという。
- キャンプ開始当初は禁酒令が出ていたが、あまりの厳しさに見かねた青田昇臨時コーチが禁酒令を解くことを提案した。
- 選手たちは練習後、身体を自分自身で支えることができないほどの疲労に見舞われていた。階段の上り降りは手すりをつかまらなければならないほどだったという。
猛練習の結果
翌1980年、シーズン3位とAクラス入り。その後、長嶋監督は退任させられてしまうものの、藤田元司監督の元、1981年にはこの「伊東キャンプ」メンバーが中心となり、日本一に輝きました。1980年代、4度のリーグ優勝、2度の日本一。また、引退後も指導者として球界を支える選手を数多く輩出しました。「伊東キャンプ」は非常に実りのあるキャンプであったと言えるでしょう。
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時代は変われど、努力が結果につながるということは変わることはありません。それを物語るエピソードとして、この「伊東キャンプ」はこれからも語り継がれていくでしょう。
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