まるでルーズヴェルトゲーム?連日熱戦の2015年夏の甲子園を振り返る

  • 2015/8/25
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節目の100周年!2015年夏の甲子園の名勝負

1915年8月18日に、現在の夏の甲子園といわれている全国高校野球選手権大会の前身となる第1回全国中等学校優勝野球大会が開催されて今年で100年となりました。その節目の年に、今年は格別甲子園の高校野球が熱く報道され、大会も盛り上がりましたね。

決勝戦は東海大相模(神奈川)が仙台育英(宮城)を10‐6で下し、45年ぶり2度目の優勝を果たしました。
早実の清宮選手や関東一のオコエ選手など、大会前から話題を集めていた選手も多く、その選手たちが期待通りに活躍して上位に進出したことや、1点差ゲームが15試合、2点差ゲームが7試合と拮抗したゲームが多かったことなども大会を盛り上げる一助になりました。

今大会から好勝負を7試合ピックアップしたいと思います。

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8月7日(1回戦)静岡(静岡)7-8東海大甲府(山梨)

まさにルーズヴェルトゲームのスコアでした。東海大甲府が静岡に打ち勝った試合です。東海大甲府は静岡のエース村木投手を攻略し、4回までに8安打を集めて一時7-4とリードします。これに対し静岡は6回に1点、7回に2点を返し、ついに同点に追いつきます。しかし東海大甲府は8回無死一三塁の好機に2番福武選手の適時打で勝ち越し。7回途中から先発の菊地投手を救援した松葉投手が無安打に抑える好投をみせ静岡の反撃を振り切りました。

 

8月11日(2回戦)興南(沖縄) 6 – 5石見智翠館(島根)

興南が9回に逆転サヨナラ勝ちした試合です。7回まで興南のエース・比屋根投手に1点に抑えられた石見智翠館は8回2死から反撃。4四死球と適時打2本で4点をあげ一度は5-4と逆転します。1点を追う興南は9回無死の走者を4番が手堅く進め、石川選手が同点適時打。このあと代打・城間選手がレフト前へサヨナラ打を放ちます。石見智翠館は、投手3人が繰り返し登板し、延べ10回リリーフさせる小刻みな継投も実らず逃げ切れませんでした。

 

8月13日(2回戦)広島新庄(広島) 6 – 7 早稲田実(西東京)

早稲田実業は両チーム28安打の打撃戦を制して5年ぶりの3回戦進出を果たします。早実は3-5の5回、富田選手の2点適時打で追いつき6回にも1点を加えました。一度は同点とされましたが、9回に渡辺選手の適時打で勝ち越し。4人目の1年生・服部投手が終盤の3回を1失点に抑えました。広島新庄は12安打に重盗を絡めるなど、持ち味の粘り強い攻めを見せましたが及びませんでした。

 

8月13日(2回戦)九州国際大付(福岡) 10 – 9試合終了 大阪偕星(大阪)

4本塁打が飛び交う熱戦は九州国際大付がサヨナラ勝ちし6年ぶりに3回戦進出を果たします。九州国際大付は0-4の3回岩崎選手の3点本塁打などで同点。5回は4番山本選手の3点本塁打で8-4と逆転します。大阪偕星は6回に2本の適時打などで追いつき、7回は姫野選手の本塁打で再び1点リードします。しかし九州国際大付はその裏に山本選手の2打席連続本塁打で9-9となり、最終回に山口選手がサヨナラ打で決着をつけました。

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8月15日(3回戦) 花咲徳栄(埼玉)1-0鶴岡東 (山形)

打ち合いの1点差ゲームが多い今大会にあって、ある意味では野球の醍醐味ともいえる1-0の試合です。花咲徳栄が競り勝ち初の8強進出を果たします。0-0の7回に花咲徳栄は1死一三塁から笹谷選手の中前適時打で均衡を破りました。前半、鶴岡東の松崎投手の落差のあるスライダーに苦しめられていましたが、5回目の無死の走者を初の連打で得点につなげました。守っては鎌倉投手、高橋投手の継投で完封勝利。鶴岡東も再三得点圏に走者を出しましたが、11残塁とあと一本が出ず、好投の松崎投手を援護できませんでした。

 

8月17日(準々決勝)関東第一(東東京)5-4興南 (沖縄)

関東第一が前日のサヨナラ本塁打に続いて9回の決勝本塁打で競り勝ち、初の準決勝進出を決めました。関東第一は興南のエース比屋根投手の厳しい内角攻めに9回まで毎回三振を喫します。同点の9回、黒田選手の二塁打のあと2死からここまで無安打のオコエ選手が内角球を狙いすまして左越えに決勝2点本塁打を放ちました。興南はその裏1点を返し、なお粘りましたが一歩及びませんでした。

 

8月20日(決勝) 東海大相模(神奈川)10-6仙台育英 (宮城)

東海大相模が決勝にふさわしい大熱戦を制し、45年ぶり2回目の優勝を飾ります。試合はともに点を取り合って6対6の9回、東海大相模はエースの小笠原投手自らが勝ち越し本塁打を放ちました。さらに連投の佐藤世那投手を攻めその後3連続長短打などで、決定的な4点をあげました。仙台育英は4点ビハインドの3回に郡司選手、百目木選手のタイムリーで1点差に、3点ビハインドの6回には、佐藤(将)選手の3点適時三塁打で同点に追いつきましたが、最後の最後で東海大相模打線につかまり、東北勢の初優勝はまたも持ち越しとなりました。

 

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今大会はニューヒーローも誕生し、好勝負も多く非常に面白い大会でした。東海大相模の小笠原投手や吉田投手、関東一のオコエ選手などはプロからも高い評価を得ており、今後の進路が楽しみです。また、早実の清宮選手などはまだ1年生ですし、来年以降もさらに甲子園を盛り上げていって欲しいですね。

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