助っ人プレーヤーの出身国に注目!野球界に欠かせない中南米の選手たち
規格外のパワーで球界に旋風!
現在のプロ野球界において欠かせない存在となっている中南米出身の選手たち。日本人とは段違いのパワーを中心とした武器に主力として活躍しています。果たしてどこの国が多いのか?
今回は助っ人選手の出身国に注目し、現役選手の紹介も交えながら現代の助っ人事情に迫ります。
中南米の国の選手ってどこの国?
中南米と言っても全ての国で野球が盛んなわけではありません。国名とその国の日本球界への輩出人数を紹介します。
ドミニカ共和国
- 日本球界への輩出人数:135人 現役:16人
- 主な選手:マウロ・ゴメス(阪神) トニ・ブランコ(オリックス) マルコス・マテオ(阪神)
- 2013年WBC優勝国。日本のみならず、メジャーリーグにも多くの大物選手を輩出している超野球大国。中南米の助っ人は打者が多いですが、ドミニカからはマテオ投手やドリス投手などの剛腕投手もおり、投打ともにハイレベルな国です。
プエルトリコ
- 日本球界への輩出人数・34人 現役:0人
- 2013年のWBCでは日本を破り、準優勝。決勝でも大物メジャーリーガーを多く抱えるドミニカ相手に善戦し現在は現役では助っ人選手はいませんが、今後も助っ人選手の活躍が見込まれます。
ベネズエラ
- 日本球界への輩出人数:46人 現役:5人
- 主な選手:エルネスト・メヒア(埼玉西武)
- 横浜DeNAのアレックス・ラミレス監督や、元西武の4番、アレックス・カブレラ選手を輩出。完全な「パワーベースボール」と言った国でしょう。しかし、急激な政情悪化でベースボールアカデミーの減少があり、これからのベネズエラ球界には不安も残っています。
キューバ
- 日本球界への輩出人数:23人 現役:7人
- 主な選手:アルフレド・デスパイネ(ロッテ) ダヤン・ビシエド(中日)
- 近年、キューバ政府がプロ野球選手として海外で活動することを政府管轄として許すようになり一気に増加。前まではプロでやるために亡命などしなければいけませんでした。今後、実力派選手が一気に増えると思われるアマチュア野球大国です。元々日本とは国際大会の度に死闘を繰り広げています。世界最速左腕アロルディス・チャップマン選手(ヤンキース)もキューバ出身です。
メキシコ
- 日本球界への輩出人数:14人 現役:3人
- 主な現役選手:ルイス・クルーズ(巨人)
- 昨年のプレミア12で躍進を見せ、国としての競技力アップをアピールしました。現役屈指の守備の名手ルイス・クルーズ選手や、動く球を武器とするルイス・メンドーサ投手など、日本で活躍しているメキシコ人は他の中南米の選手と違い「パワー」よりも「器用」といった印象。しかし、もちろんパワーヒッターのメキシカンもおり、ロサンゼルス・ドジャースの4番、エイドリアン・ゴンザレス選手も輩出しています。
これからはキューバの時代?
これまでキューバでは国外のプロスポーツ活動を禁止しており、彼らが海外でプロになるには大きなリスクの伴う「亡命」しかありませんでした。亡命にはリスクはもちろんしばらくの間、キューバにも帰れなくなるという辛い現実も伴います。しかし近年、制度が変わり、キューバ政府も年俸の一部(約2割)を政府に納めるという条件付きで海外での活動を容認。元々、キューバでの野球選手としての月収が2000円前後と言われています。そんな彼らが仮に年俸が2億としたら、2割国に納めても手元には1億6千万残ります。もともと、国際大会でも毎度のように上位進出している国。その個々の能力の高さがプロで生かせないのはもったいないと言われてきましたが、その縛りはもうありません。2015年アメリカとも国交復活し、今ではメジャーリーグにも輩出出来るようになりました。
そういった政治的背景から考え、今後キューバの選手が、日本、アメリカ両方でどんどん増えるでしょう。先ほど少しふれたように、ベネズエラは政情不安でベースボールアカデミーが減少。日本へ来る選手も減っていくと危惧されています。そんな中でのキューバの海外活動の容認は野球界にとっての大きすぎる出来事。「ドミニカ、ベネズエラ」の時代から、「キューバ」の時代はもうすぐそこまで迫っているかもしれません。
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