ドラ1大山「虎の山田哲人」となるか!阪神のドラフト サプライズ指名はタイガースをどう変えるのか
- 2017/4/11
- プロ野球
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恵体の選手たちが1年目からチーム内競争を巻き起こす!
大学からは田中正義投手・佐々木千隼投手、高校「BIG4」からは寺島成輝投手、今井達也投手、藤平尚真投手。最初の指名では12球団中11球団が投手を1位指名しました。その中で、阪神だけは野手の大山悠輔選手(白鴎大)を1位指名。場内どよめく指名となった大山選手とはどのような選手なのでしょうか。そして、チームにどのような影響をもたらすのでしょうか。
ファンもびっくりのサプライズ指名!
1位指名は田中正義でも佐々木千隼でもなく…。ドラフト会議の会場にいた野球ファンの方も、歓喜というよりは驚きの声が上がっていたように思えた大山選手の1位指名。この使命はドラフト会議当日の最終会議で決めたようで、金本監督は
「基本は投手だったけど、チーム事情で野手で行こうと。投手には割と若いのがいるけど、若い世代のレギュラー格がいないんでね。うちはどっちが優先か。ウィークポイントは野手じゃないかということでね」
と話し、将来タイガースの主軸を張れる大砲候補を1位指名で確実に獲る方向で指名に至りました。
大学ジャパンの4番!大山悠輔選手ってどんな選手?
2016年のドラフト会議で3人のプロ野球選手を輩出した茨城のつくば秀英高出身で、当時から打っては通算30本塁打、投げては140キロ台の球を放り、二刀流として注目を集めていました。白鴎大進学後は、野手に専念し、1年春からサードでレギュラーを掴みます。
2年秋には最多打点、ベストナインを受賞し、3年春秋共に打率3割超えをマーク。4年春には14試合で打率.417、8本塁打、20打点と大暴れを見せ、8本塁打はリーグ記録を更新する好記録となりました。この活躍もあって、日米野球選手権で大学日本代表に選出されました。日米野球選手権では2安打に終わるも、高校日本代表との対戦では、千葉ロッテに指名された島孝明選手から三塁打を放っています。
近い将来、虎の大砲として開花しそうな大型内野手。”虎の山田哲人”になれるか
2年連続トリプルスリーの東京ヤクルト 山田哲人選手に雰囲気が似ていると金本監督も絶賛する強肩強打の大山選手。大学2年秋には11試合で7盗塁と足でも魅せることができる選手です。内野手の補強、若い選手の台頭が望まれる阪神タイガース。大山選手の1位指名は、投手の指名以上に阪神の若手に刺激を与えるに違いないと思っています。本職はサードですが、ショート、セカンドも守れるユーティリティープレーヤーでもあり、今の阪神にピッタリな選手。打って守って走っての三拍子揃った選手になれる可能性を持っている選手で、開幕が待ち遠しいと思える魅力的な選手です。
金本監督の望む”身体が強い”選手を続々指名!全選手の恵体ぶりが凄い!?
金本阪神2年目のドラフトは新人8人を指名しました。金本監督が望んだのは身体が強い選手。実は、指名した選手のほとんどの体格が凄いんです。投手では本格派タイプ、野手では大砲候補、怪我をしないタフな選手の指名という印象がありました。
- 1位 大山悠輔選手 181cm84kg 大学 内野手
- 2位 小野泰己選手 183cm77kg 大学 投手
- 3位 才木浩人選手 187cm79kg 高校 投手
- 4位 濱地真澄選手 184cm87kg 高校 投手
- 5位 糸原健斗選手 175cm78kg 社会人 内野手
- 6位 福永春吾選手 185cm90kg 社会人 投手
- 7位 長坂拳弥選手 173cm75kg 大学 捕手
- 8位 藤谷洸介選手 194cm95kg 社会人 投手
全体的に見ても、指名した選手のほとんどが大きなエンジンを積んだ選手だと言えます。本格派タイプの高校生投手2人の指名は、阪神2年目で同じく高卒選手として入団した望月淳志選手にも大きな刺激となり、若手投手陣の競争が激化することになります。ほとんどの選手が180cm超えの長身でしっかり体重も付いた、いわゆる”身体が強い”タイプの新人選手達。パワフルな選手が続々と入団し、阪神の投手陣、野手陣はうかうかしていられませんね。チームが必要としているポイントを的確にドラフト指名することで、選手たちの危機意識を芽生えさせ、チーム内での競争の活性化が生まれてくるでしょう。身体が出来上がっている選手は、1年目からスタメン争いに割って入る可能性も高まります。
目玉投手の指名なくとも、大型内野手に即戦力投手・実績ある内野手をしっかり指名し、中位で将来性のある高卒投手を獲れた納得のいくドラフトではなかったでしょうか。
昨年のドラフトが良かったかどうかと言えるのは5年後、10年後の話になると思いますが、個人的には満点に近いドラフトだったと思っています。”野手1位指名”は誰もが予想してなかったにしろ、1位で指名された大山選手は虎の大砲候補として、層の薄い内野手強化としても、ポイントを抑えていて、後々1位指名で良かったと思える選手になってくれるだろうと思っています。
投手は2位で富士大の小野選手を指名。西武 岸投手に似たフォームからキレのある直球を投げ込み、スタミナにも自信があります。先発ローテーションの一角を担える右腕です。3位、4位は投手陣の将来性を重視した指名で、2選手共に140キロ中盤の直球を長身から投げ込み、体格も良く、もっとも本格派らしい本格派という印象。さらに5位では糸原選手を指名。昨年のドラ1 高山選手の明大時代の先輩で、勝負強さが光る内野手を5位で獲得できたのは大きかったですね。2人目の内野手をきっちり抑えられたのは収穫でしょう。
6位の福永選手、8位の藤谷選手も長身から投げ下ろすタイプで、この2選手は中継ぎで活躍しそうで、福原選手が引退、ドリス選手とマテオ選手の去就が不透明な事もあって、中継ぎ陣の底上げにも繋がります。7位の長坂選手は昨年ドラフト2位の坂本選手との競争となりそうで、きっかけを掴めば正捕手獲得も夢ではないでしょう。
タイガースの新人達が新風を巻き起こすか!?期待しましょう。
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