カープに舞った孤高のサムライ前田智徳とは、いったい何者だったのか?

「本当の天才は前田」

出場2138試合、生涯打率3割2厘、本塁打295本、積み重ねた打点1112点…しかし、前田には、その数字におさまりきらない何かがあった。

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天才と称されることが多いイチローや落合博満をもってしても、「本当の天才は前田」と言う。

気まぐれだった彼は、勝負するに値しない投手がマウンドにあがれば、ボールを3球見送ってそのままベンチに帰ってきてしまうような男だった。そんな彼には、数字には現れない何かがある。

2000本安打

前田が2000本安打を達成することは決まっていた。そのための伏線でもあったのか、久本投手は2球目に前田の内角に、顔を擦めそうなブラッシュ気味のストレートを投げ込んでいた。前田の持ち前の闘争心に火が点き、集中力は極限に達した。もう打つしかない、打たないわけはない、そんな期待の熱視線の中で前田はアウトローのストレートを見事に拾って白球をライト前に運んだのだった。総立ちとなった3万人で揺れたスタンド。その歓喜が、天を突いて野球の神様にまで届いたように思えた。

アキレス腱断裂

前田は、2つの時代を乗り越えた。ひとつは怪我をする前。ホームランをどこかで意識してフルにバットを振っていた時代で3割は当たり前でホームランも打てる。日本人で常に3冠王を狙える位置にいるバッターだった。しかし2度に渡るアキレス腱断裂の怪我を負ってからは、ホームランを捨て、次の時代を切り開いた。

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アキレス腱断裂から復帰した後、なかなか足の感覚が元に戻らないことに絶望感を感じ

「もう片方も切れたらバランスが良くなっていいかもしれん」

と言った。

打撃センス

「彼のバッティングの凄さは、ボールを捉える瞬間のレベルスイングの時間の長さ。バッティングとは、バットを構えた位置から、まずヘッドを下ろす動作から始まるもの。ゆえにバットを水平に振る時間を長く保つことが難しい。その時間を長く持てるならば、ボールを捉える時間が長くなり、芯でボールをミートする可能性が高まる。いわゆる点ではなく線でボールを捉えるバッティング。私も、現役時代、バットの軌道は、ダウン→レベル→アッパーであることを意識していたが、なかなかレベルの時間を長く保つことができなかった。しかし、前田選手は、それができた。センスと徹底したスイングによって作り上げたスタイルだろう。だから狙ったボールに対する打ち損じがほとんどない。

彼は、インコースの得意なバッターだった。バットを体に巻きつけるようにして打つ。常に体の近くにバットのヘッドがあるから、バットコントロールができてレフトにもライトにも自在に打てる。この体にバットを巻きつけるようなバッティングスタイルは、私に似ているといえば似ているのかもしれない。通常、バッターは自分のポイントというものを1つか2つ持っているものだが、彼の場合、それが3つ4つあった。」

掛布雅之

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野球の神様に試練を与え続けられた天才

引退試合では、「最後の打席は悪くて内野フライ、あるいはファールフライ。内野ゴロだけは避けたい。」と言いながら結果はピッチャーゴロ。その結果に対して最後に「やっぱり練習不足です」と言い残した孤高の天才・前田智徳。今後解説者として現役時代には語れなかった自身の持論や思いなどを語ってくれることに期待しています!

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