夏の甲子園優勝投手は名選手ひしめくプロ・社会人でも活躍できるのか!?
初出場初優勝の原動力となった2年生エース
高橋光成 埼玉西武ライオンズ
夏の甲子園では、2年生エースとして前橋育英を初出場初優勝に導いた右腕。初戦の岩国商戦で、連続奪三振で松井裕樹選手に続く2位となる9者連続三振をマーク。準決勝まで自責点0の快投を見せ、まさに”ドクターゼロ”。決勝では9回3失点で優勝投手となり、甲子園でその名を轟かせました。
3年生では夏の群馬大会3回戦で健大高崎に敗れましたが、18Uアジア野球選手権で日本代表に選出され、フィリピン戦と台湾戦で登板し無失点でした。ドラフト会議では西武ライオンズに単独1位指名を受けました。
1年目で5勝を挙げて、防御率3.07、完封1の好成績を残しています。球速も1年目で154キロをマークしており、将来ライオンズを背負う松阪大輔選手のような大エースに成長してもおかしくありませんね。
春夏連覇の”浪速のダルビッシュ”。甲子園に愛された男は阪神へ
藤浪晋太郎 阪神タイガース
大阪桐蔭の大エースとして、春夏連覇を果たした剛腕。センバツでは荒々しさも見せながら決勝で要所を抑え、光星学院に勝利し優勝。夏の甲子園では圧倒的に勝ち上がり、2季連続の対戦となった田村龍弘選手、北條史也選手擁する光星学院を完封し、夏の甲子園も制しました。
ドラフト会議では高卒ながら即戦力の評価で、4球団から1位指名を受け、阪神タイガースが引き当ててました。1年目から防御率2.75、10勝6敗と二桁勝利を挙げて、即戦力の評価に違わない投球を見せました。
プロ4年目となり、阪神タイガースのエース右腕に成長。最速158キロを計測する剛球と精度の高い変化球で3年連続二桁勝利を挙げており、田中将大選手レベルの投手に着々と近づいています。
沖縄勢の悲願達成したトルネード左腕
島袋洋奨 福岡ソフトバンクホークス
2010年センバツ決勝で日大三を10-5で下し、センバツ優勝。2010年夏には一回り進化して甲子園に戻り、準々決勝の聖光学院戦で3点、準決勝の報徳学園戦で5点先行されながら、粘りの投球でチームを勝利に導きました。夏の甲子園、計51回を投げて12失点、防御率1.94と好成績を残し、スタミナも超高校級レベルでした。
中央大では1年時に、後にソフトバンクから1位指名を受ける東浜巨選手と投げ合い、9回を完封し勝利を挙げています。春季リーグの防御率0.99で新人賞を受賞しています。怪我や投球フォームに悩まされしたが、大学通算成績は12勝20敗、防御率2.16の成績を残しています。
ソフトバンクホークスから5位指名を受け入団。千葉ロッテ戦で、3番手としてプロ初登板し1回を無失点に抑えています。独特のトルネード投法から最速150キロの球を放り、プロの水に慣れた2年目.3年目では先発、中継ぎどちらでいくのか楽しみです。
球威のある直球と魔球シンカーで夏の全国を制覇した右腕
吉永健太朗 JR東日本
2011年夏、140キロ後半の直球とスライダー、魔球シンカーを駆使し、圧倒的な強さで勝ち上がった日大三高のエース右腕。決勝の光星学院戦では9回無失点のシャットアウトで、右打者には直球とスライダー、左打者にはシンカーを上手く使い、相手打者に的を絞らせない投球が光りました。
高校時からプロでの評価も高い吉永選手でしたが、早大に進学。大学1年目で、43回3分の1を投げて40奪三振6失点、防御率1.25の好成績を残し、防御率1位とベストナインを獲得しています。しかし、2年春以降は投球フォームに悩まされ、2年春以降4勝止まりでした。大学通算成績は11勝10敗、防御率2.53。
大学での成績に納得できなかった吉永選手はJR東日本に進みました。JR東日本では期待を込めて先発として、登板機会を与えられています。世代No. 1右腕が輝きを取り戻し、2年後のプロ入りを目指します。
夏の甲子園優勝投手というプレッシャーを跳ね返せるか
紹介した5選手の中で、先発ローテーションに定着し、チームの中心として活躍しているのは藤浪選手のみとなっています。高橋光選手は藤浪選手を目標に、大卒の斎藤選手、島袋選手は何かきっかけがあれば、好成績を残しそうです。吉永選手は力を磨き、即戦力としてプロの舞台に立って欲しいと思っています。
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