感動の引退試合!最後の最後までフルスイング『ブンブン丸』池山隆寛

ファンからも選手からも愛された『ブンブン丸』

池山隆寛選手はプロ5年目から5年連続で30本塁打を記録。遊撃手としては史上初の「3割30本」を達成。さらにこの年はサイクルヒットも達成しました。大型遊撃手として長くヤクルトスワローズの中軸を支えてきました。しかしそんな中、やはりケガはつきもので、池山選手はアキレス腱を痛め、徐々に出場機会を減らしていきます。


引退試合「池山にもう一度打順を回そう」

池山選手はこの時には、もはや全力疾走もできないほど足の状態が悪かったのですが、3番ショートで先発、その後ファーストに代わって試合に出続けました。

1対1の同点で延長戦に入った10回に対する広島が1点を勝ち越しましたが、その裏ヤクルト内では、なんとかもう一度池山選手に打席に立たせたいという思いでチーム一丸となり、飯田選手がセーフティバント、稲葉選手も同様にセーフティバントを狙い2死二塁とし、ホームランが出れば逆転サヨナラとなる場面を作って池山選手に打順をつなげました。

綺麗なスイングはもうできない、でもフルスイングする

池山選手は150km/hを超える直球に対して、もはや完璧なスイングをできる状態ではありませんでした。2回目の空振りの際にバットを振った後、膝から崩れ倒れかけながらもそれでも全力でスイングすることに懸けました。結果は3球続けて空振りし三振。試合は負けて終了しました。しかし手加減せず最後まで全力で勝負してくれた相手投手に池山選手は笑顔でお礼を言いマウンドに寄り握手を交わしました。


 

結果が再重視されるプロの世界にありながら、それでも結果以上の何かを残し示してくれた選手でした。現在はコーチとなり若手選手の育成に励まれていますが第二、第三のブンブン丸が現れるのを楽しみにしています!

 

池山隆寛(イケヤマタカヒロ):

1965年兵庫県生まれ。市立尼崎高三年夏に甲子園出場。83年のドラフトでヤクルトから二位指名を受け入団。豪快なスイングからブンブン丸の愛称で親しまれる。02年に引退。06より楽天の一軍打撃コーチ。11年からは古巣であるヤクルトへと復帰して二軍打撃コーチを務め、13年には一軍打撃コーチ、14年は再び二軍打撃コーチを務めている。また、12年12月1日から15年3月31日の委嘱期間で駿河台大学の客員教授を務めている。


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