キャッチャー登録なのに外野で美技連発!ファイターズ近藤健介はなぜどこでも守れる?
- 2016/6/22
- プロ野球
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野球センス抜群の22歳 その経歴に迫る
キャッチャー登録にも関わらずどんなポジションでも器用にこなす近藤選手。2014年は主にサードやショートも守り、2016年は開幕から主にライトのポジションでレギュラーに定着しています。なぜ近藤選手はキャッチャーとしてプロの世界に入ったにも関わらず、どんなポジションもこなせるのか、そのルーツを探ってみました。
中学時代からすでにオールラウンドプレイヤー
キャッチャーというポジションはグラウンド上の監督とも言われているほどの重要なポジション。ましてプロのキャッチャーとなると、「昔からずっとキャッチャーじゃないの?」と思われがちですが、近藤選手は全くそんなことはありませんでした。
ショート→キャッチャー→ショート→キャッチャー
中学時代
- 中学2年時に、強豪修徳中学の1番ショートで全国大会出場。時にはキャッチャーもこなします。
- 中学3年時には千葉マリーンズにも所属。4番兼キャプテン兼キャッチャーとして、Kボールの全国大会に出場し、ベスト4入りを果たしました。
高校時代
- 名門横浜高校に入学早々、ショートのレギュラーに抜擢されます。
- 1年秋から引退までは、正捕手としてチームを牽引。小倉清一郎氏は、「総合力で横浜高校歴代捕手でも3本の指に入る」と評価しています。
中学・高校時代の経験があるからこそ、今どんなポジションもこなせてるのでしょうが、プロの世界で本職以外のポジションでも難なくこなせてしまうあたり、近藤選手の非凡な野球センスを感じます。
一番の売りはバッティング
近藤選手の守備のセンスについて触れてきましたが、一番の売りはなんといってバッティング。高校通算35本塁打の強打を売りに、鳴り物入りでプロへ入団。二軍で経験を積み、少しづつ頭角を現し、そして2015年大ブレイク。リーグ3位の打率.326を記録し、パリーグの打率ランキング3位。シーズン中盤からは不動の5番打者として欠かせない存在になりました。下は近藤選手の入団以降の成績推移です。
- 2012年 20試合 26打数5安打 打率.192 0本塁打 2打点 出塁率.241
出場ポジション:キャッチャー(15試合) - 2013年 32試合 66打数10安打 打率.152 0本塁打 2打点 出塁率.269
出場ポジション:キャッチャー(15試合)・外野(12試合) - 2014年 89試合 264打数68安打 28打点 打率.258 4本塁打 28打点 出塁率.295
出場ポジション:キャッチャー(16試合)・サード(70試合)・ショート(2試合) - 2015年 129試合 435打数142安打 60打点 打率.326 8本塁打 60打点 出塁率.405
出場ポジション:キャッチャー(58試合)・指名打者
将来的には「打てるキャッチャー」へ
2014年ごろから2塁への送球が課題となり、キャッチャーでの出場が減り、今では外野手としての活動が中心となっています。しかし、キャッチャーとして出てる間は50試合以上出て、3割を超える打率をマークしていました。元メジャーリーガーの田口壮選手は、ショートでイップスになった際に外野にコンバートされ、思い切り送球出来る外野をやってるうちに送球難が治ったという例があります。キャッチャーとショートでは違いはありますが、近藤選手にとって今の期間がキャッチャーに戻った時の良い材料になるかもしれません。もともと首脳陣からの、リード面での評価は高く、キャッチングと送球が向上すれば、正捕手は固い選手。近藤選手が正捕手に定着するとき。それは日本球界が待ち焦がれた「打てる捕手」の誕生する瞬間となるかもしれません。
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