多数のメジャーリーガーを育成・輩出
1989年に近鉄バファローズを、1995年、1996年にオリックス・ブルーウェーブ(現オリックス・バファローズ)を率いてパ・リーグ制覇を成し遂げたのが仰木彬さんです。「仰木マジック」呼ばれた数々のユニークな采配はプロ野球ファンを大いに楽しませてくれました。
仰木さんと言えば「唯一の恩師」と公言しているイチロー選手(元オリックス、現マーリンズ)を始め、野茂英雄選手(元近鉄、ドジャースなど)、田口壮選手(元オリックス、カージナルスなど)、長谷川滋利選手(元オリックス、エンゼルスなど)など多くのメジャーリーガーを送り出してきました。
今回はそんな仰木さんが残してきた名言を集めてみました。
「グラウンドで死ねたら本望や」
「イチローと誰にでも分かる名前にした方がいい」
「山に登るルートはたくさんあるのだから、自分の成功体験を押し付けてはいけない」
「優勝争いの中では、個人の記録以上に必要なものがある。個を捨てられるのは、優勝の時なんだよ。それを知るには、勝つしかないんだ」
「野茂に怒られるのが怖いから変えんかっただけや。(野茂英雄選手のトルネード投法に対して)」
「よく食べられること、よく飲めること、よく眠れることというのは、ある意味では技術以上の素質です」
「相手の気持ちが分かれば、あとは簡単なのです。相手の嫌がることをやれば、すぐに諦めてくれるのですから」
「君たちは勝ち負けを一切気にしなくていい。その代わり、試合に出たら自分のベストを尽くせ。俺はいい結果を出した選手は必ず使う。結果を出さない選手は使わない」
「チームプレーなんて考えなくていい。自分のために一生懸命プレーすればいい。結局それがチームのためになるんだから」
「野球は勝ったり負けたり」
「10分間抗議してくるから、その10分でブルペン(で投手)を作れ」
「先入観なしに白紙で選手を見るには、結果を出す場をつくるしかない」
「大阪に帰って来い。お前の最後の花道は俺が作ってやる。(当時巨人を戦力外通告されていた清原和博選手に対して)」
「仰木マジックとよく言われますが、そんなの本当はないんです。あえて言えば確率です。確率が勝敗を決めるのです」
選手を型にはめず、個性を伸ばしていく育成力
仰木さんの言葉からは監督として勝利を目指すことに加えて、選手一人一人を先入観なく見極め、選手の良いところを伸ばしていこうという考えが見て取れます。
「振り子打法」で一斉を風靡したイチロー選手や、「トルネード投法」でメジャーを席巻した野茂選手などの個性的な選手は、ある一定の型にはめようとする従来の日本人的考えを持つ指導者の元からは決して誕生しなかったことでしょう。
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