はたして200勝投手は今後生まれるのか?現役勝利数ランキングから考える
200勝はわずか25人
プロ野球選手として一流の目安とされるのが打者では『2000本安打』そして、投手では『200勝』という数字です。しかし、2000本安打達成者が51人いるのに対し、200勝達成者の数は半分の25人です。今後プロ野球界で200勝達成者は現れるのでしょうか?200勝に近い投手の顔ぶれを並べてみました。
現役投手・勝利数ランキング
1位 黒田博樹 (広島/40歳) 193勝(日本114勝 メジャー79勝)
2位 三浦大輔 (DeNA/41歳) 172勝
3位 松坂大輔 (ソフトバンク/35歳) 164勝’(日本108勝 メジャー56勝)
4位 岩隈久志 (マリナーズ/34歳) 154勝(日本107勝 メジャー47勝)
5位 石川雅規 (ヤクルト/35歳) 144勝
6位 杉内俊哉 (巨人/35歳) 142勝
7位 ダルビッシュ有 (レンジャース/29歳)132勝(日本93勝 メジャー39勝)
8位 上原浩治 (レッドソックス/40歳) 129勝(日本112勝 メジャー17勝)
9位 川上憲伸 (中日/40歳) 125勝(日本117勝 メジャー8勝)
10位 田中将大 (ヤンキース/27勝) 124勝(日本99勝 メジャー25勝)
来シーズンの達成が期待される黒田投手
この中で来シーズンの達成が期待されるのが広島カープの黒田投手です。メジャーで5シーズン連続二桁勝利の実績を引っさげて古巣・広島に加入した今シーズン、先発ローテーションの一角として11勝を挙げました。日米通算193勝となり迎える来シーズン、7勝を挙げればで200勝に到達します。41歳を迎える年齢が懸念されますが、達成を期待したいものです。
ダルビッシュ、田中の20代コンビがどこまでいけるか
ケガや年齢による衰えもあるため、黒田投手以降の投手の中から200勝投手が生まれるのは中々難しいと思います。今シーズンメジャーからソフトバンクに復帰した松坂大輔投手はケガにより今シーズンは登板ゼロに終わりました。同世代の岩隈、石川、杉内の3投手はこれからおよそ50勝の勝ち星を積み重ねていかなくてはなりません。黒田投手のように年齢を重ねても大きなケガがなく、1年間ローテーションを守って投げ続けるタフさが求められます。
そんな中でも期待したいのが、20代の若さでトップ10に顔を並べているダルビッシュ有、田中将大の両メジャーリーガーです。共に高卒1年目から勝ち星を重ね、メジャーリーグへ移籍してからも二桁勝利を挙げています。懸案材料は右肘のケガです。特にダルビッシュ投手は今シーズン、3月に受けたトミージョン手術により、キャリア初のシーズン登板ゼロに終わっています。田中投手を含め、来シーズン以降この二投手がどれだけ勝ち星を重ねられるかは注目です。
『タフさ』と『勝ち運』に左右される200勝
現代のプロ野球では昔に比べ、先発、中継ぎ、抑えと役割が分業されたこと、優秀な投手がメジャーリーグに挑戦してしまうこと、アマチュア時代からの登板過多などの問題から200勝投手の誕生は中々難しいといえるでしょう。ケガが少ないことが大前提で、その上勝利数も求められる200勝。今後この数字を超える選手は現れるのでしょうか?
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