高校野球界に新風を!甲子園で躍動する次世代を担う若き監督たちの指導法とは
- 2016/10/12
- 高校野球
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栃木最強を誇る作新学院。小針作新、4強、8強を超えてついに全国制覇!
小針崇広 監督(33歳)作新学院:16年夏甲子園優勝
記憶に新しいのは、ドラフト1位候補の大エース 今井選手を擁して、2016年夏の甲子園優勝に導いたことでしょうか。2006年9月に、作新学院監督に就任した時は23歳という若さでした。そして、3年後には31年ぶりの夏の甲子園出場を果たしています。しかし、この時は初戦で長野日大に8-10で敗れており
「監督の力の差で負けた。常に後手に回った」
と話しており、この時から常に先手を取る采配を心がけるようになりました。2010年から6年連続で強豪が揃う栃木を制し、絶対王者として君臨する作新学院。打倒作新でくる相手に窮地に追い込まれることはあっても、負けない強さがあります。栃木を代表する監督で、甲子園でも勝ち続けていければ若くして名将入りということもありそうです。
香川の高校野球を変える!?
杉吉勇樹 監督(32歳)小豆島高校:16年春甲子園出場
丸亀高の選手時代には甲子園に2度出場し、左打席からヒットを量産する姿は”讃岐のイチロー”とも呼ばれていた杉吉監督。三井住友銀行に就職も、”香川の高校野球を変えたい”と脱サラし、高校教師になりました。自身の経験を生かして、これまでにない新たな高校野球のスタイルを追求し
「こんな野球があるのかと、全国であっと言わせたいですね」
と話しています。杉吉監督は、練習中ほとんど口を挟みません。練習メニューも監督にやらされるものではなく、選手達が考えて、ノックも選手達で打ちます。”考える野球”で、ついに7年目で甲子園出場を掴みました。初戦で釜石に惜しくも敗れましたが、杉吉監督の目指す野球が全国でも通用することが分かりました。次なる目標は甲子園初勝利です。
選手目線で選手以上に吠える吠える!?
重本浩司 監督(32歳)延岡学園:13年夏甲子園出場準優勝
2013年夏の甲子園準優勝を果たした重本監督。重本監督が掲げる野球は
「高校生と同じ目線に立つこと」
です。重本監督はヘッドスライディングを教えるために自らで手本を示します。大会で大敗すれば丸刈りにすることも。週5日は寮に泊まり込み、自主練習が終わる22時半までグラウンドを離れることはありません。
「年間360日は選手と一緒にいます。選手と一緒にいる時間の長さなら、他の監督に負けないと思いますよ」
と話すように、常に生徒といる時間を作ることで、生徒との距離感を縮めて指導を行っています。親のように接する重本監督は口が悪いと自分で話しています。これは、わざと悪態をついて生徒との距離を近づきすぎないようにしているとのことで、生徒と同じ目線で再び、宮崎県勢初の全国制覇を狙いに行きます。
自主性を重んじる野球で選手を伸ばす!
2015年夏の甲子園準優勝の仙台育英や大谷翔平選手を輩出した花巻東も、取り入れている自主性を重んじる野球。選手に練習メニューを考えさせ、試合でも「この場面ではこのプレーがしたい」と、選手自身で大事な事に気づけることは、勝ち上がっていくには必要なものです。
ここに、若さが加わって選手とより近い距離で接し、選手の立場により近づいて指導ができる若手監督は、指導法次第、考え方次第では歴史を変える戦いぶりを見せていけると考えています。
すでに作新学院 小針監督が優勝を経験、上記で紹介した他4人の監督の目指す野球にも目が離せません!
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