戦力外からメジャーへ!夢に挑み続ける『村田透』ってどんなピッチャー?
戦力外通告からメジャーへ
近年、メジャーリーグ移籍はオフシーズンの当たり前の事となってきました。2016年の目玉はなんといっても広島東洋カープからロサンゼルス・ドジャースに移籍した前田健太投手。オープン戦でも好調をキープし、活躍が期待されています。
今回のテーマである村田透投手は、前田投手のようにプロ野球で誰しもが認める華やかな結果を残したような選手ではありませんでしたが、それでも、2015年に念願のメジャー初登板を果たしました。そんな村田透投手についてまとめてみました。
高校・大学と大活躍!ドラ1指名で巨人に入団
- 大阪体育大学浪商高等学校時代は1年秋からエースとして活躍し、翌年には選抜で甲子園に出場を果たします。
- 大阪体育大学に進学し、3年生の時に押さえとして頭角を出し、全日本大学野球選手権大会では4勝0敗・防御率0.48の成績を挙げ、大会MVPに選ばれました。
- 大学時代は肘、肩、足首の怪我に悩まされる時期が長かったが、2007年に大場翔太(中日ドラゴンズ)・篠田純平(広島東洋カープ)の外れ1位で巨人軍に入団します。入団時にもらった背番号は36番で当時監督であった原監督からエース番号である半分の18番を目指せという期待が込めれていました。
- 大学の先輩である現ボストン・レッドソックスの上原浩治投手に憧れがあり、そのあまり大きくない体を「上原選手が雑草なら、僕は蟻だ」と例えていました。
巨人からの戦力外通告
巨人に入団する以前は怪我に悩ませることもありましたが、順風満帆な野球人生を送ってきた村田投手にこれからプロの試練が待ち構えていました。
村田投手が残した成績は
- 1年目(2軍) 9試合登板0勝2敗防御率7.82
- 2年目(2軍) 26試合登板2勝4敗防御率3.98
- 3年目(2軍) 6試合登板のみ
と3年間で一度も1軍に昇格することはありませんでした。
当時の巨人軍には、先発投手陣にグライシンガー投手、内海投手、高橋尚成投手、リリーフにはクルーン投手、豊田投手、山口投手、越智投手が活躍していました。そんな投手陣の層の厚さに村田投手は埋もれてしまったのだと考えられます。
インディアンスとマイナー契約を果たす
2010年に戦力外を受けた村田投手は、その年のトライアウトで活躍。クリーブランド・インディアンスの目に止まり、マイナーリーグ契約を交わしました。
- 1年目(A+)22試合 3勝2敗2セーブ防御率2.36
- 2年目(AA) 23試合 3勝1敗防御率2.66
- 3年目 (AA) 23試合 6勝6敗防御率4.19
- 4年目 (AAA) 14試合 5勝3敗防御率5.38
- 5年目 (AAA) 27試合 15勝4敗防御率2.90
5年目のシーズンはキャリアハイの成績を残し、インターナショナルリーグ(AAAリーグ)の最多勝に輝き、6月27日のボルティモア・オリオールズ戦でメジャー初登板を果たしました。結果は、3回1/3を投げ被安打4、失点5(自責点3)で敗戦投手でした。
2016年、さらなる飛躍へ
オフシーズンに阪神タイガースへの入団が囁かれていましたが、2016年ももインディアンズと契約することになりました。日本では結果を残せなかった村田投手ですが、アメリカでは着々とステップアップを果たしています。イチロー選手や田中投手に注目が集まりがちですが、全く別の形でメジャーに挑戦する村田透投手に注目です!
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