カープ”猛追撃”の秘密兵器をひそかに発掘!?ロサリオ、ソリアーノ、チェコを育てたカープアカデミーとは?
- 2014/9/8
- プロ野球
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カープ快進撃のヒミツ??
23年ぶりの優勝を目指し、首位巨人の追撃を目指す広島東洋カープ。その中でも、後半戦大活躍を収めている選手がいます。
ライネル・ロサリオ。9月2日から行われた巨人との首位攻防3連戦。初戦でプロ野球史上63人目のサイクルヒットを達成するなど、3試合で11打数7安打2本塁打。惜しくも3連敗となったが、ロサリオの活躍は飛び抜けていました。実はロサリオ選手、10年ぶりのカープアカデミー出身の選手なのです。
カープアカデミーとは?
1990年にドミニカ共和国のサンペドロ・デ・マコリスに開校した広島東洋カープ球団が運営する野球学校。豊富な野球の人材が眠るドミニカ共和国から、プロ野球で通用する若手有望選手の発掘・育成を目指しています。
カープアカデミー出身の選手たち
アルフォンソ・ソリアーノ
2006年にメジャーリーグ史上初の40本塁打40盗塁40二塁打するなど、13年までに通算2045安打、406本塁打をマーク。2003年にはニューヨーク・ヤンキースで松井秀喜選手とともにプレーしました。メジャーでの活躍の印象が強いソリアーノ選手ですが、カープアカデミーで実力が認められ、来日したことがプロのキャリアのスタートでした。日本でも一軍の試合の出場経験もあります。
ロビンソン・チェコ
1990〜1992年までカープアカデミーに在籍し、1993年に広島東洋カープと契約します。150km/hを超える速球を武器にチーム最多の15勝しました。一度中国リーグでプレーした後の1995年には、初登板初完封を飾るなど、その年チーム最多の15勝挙げる結果を残しました。
一度は崩壊寸前?カープアカデミーの歴史
1990年から始まったカープアカデミー。一時はMLB傘下のドミニカン・サマーリーグで優勝を果たすまでのチームに成長します。しかし、巨額のリーグ参加費の請求や、メジャーリーグ球団のドミニカ進出により、金銭面と選手の人材面から経営は難航します。さらに、2004年からは球団の経費削減の方針もあり、投手育成に専念し、その後、カープアカデミー契約選手は数人ほどに激減してしまいます。しかし、2012年松田元オーナーはドミニカを視察し、2005年以来、凍結していた野手育成を再開しました。さらに、アカデミーの施設を再整備し、スカウトを増員するなどアカデミーの再生を目指しました。そして、2014年。その努力が実り、ロサリオ選手が10年ぶりに選手契約を結ぶことになったのです。
彗星のごとく現れた「おさむ」
ライネル・ロサリオ選手は外国人選手枠の関係で前半戦は出場機会が限られていましたが、後半戦スタメン定着すると、その実力を発揮します。186cm・100kgという恵まれた体格を活かしたパワフルな打撃で、打率.333 10本塁打をマーク。チームメイトからは「おさむ」と命名され、「今でしょ!」を持ちネタにし、陽気な性格で早くもムードメーカーとなっているそうです。また、雨天時にはダンスのパフォーマンスを披露するなど、実力とキャラクター、ファンサービスでファンの心をわしづかみにしています。
カープアカデミーで第2のラミちゃんは育つのか?
最近のロサリオの活躍を見ると、ヤクルトや巨人で活躍したベネズエラ出身のアレックス・ラミレス選手を思い出します。ラミレス選手も、日本野球に適応した実力と、チームメイトやファンから慕われる人間性を兼ね備えた素晴らしい選手です。カープアカデミーでドミニカの選手の指導に直接携わることで、その選手の適応力や人間性を観察・指導することができます。そんなカープアカデミーは、ドミニカ野球と日本野球の良さを兼ね備えた、日本球界で活躍するスーパープレーヤーを生み出す可能性を秘めています。
今後のロサリオの活躍と、カープアカデミーの動向に注目したいですね!
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