意外な選手が高評価と話題!?自分で簡単に計算できちゃう盗塁力の評価『赤星式盗塁指標』って一体なに?
盗塁を数値化?
ネット上である指標が話題となっています。
『赤星式盗塁指標』
盗塁という数字で正当に評価しづらい項目を、簡単でありかつ精密に指標化していると絶賛されています。果たして、デビューから5年連続盗塁王に輝いた赤星憲広さんの発言を参考に、ネット掲示板上で考案された『赤星式盗塁指標』とは、いったいどういったものなのでしょうか?
「盗塁は成功数ばかりに目が行きがちですが、失敗数にも注目してほしいですね。例えば、100回盗塁成功した選手がいたとしても、50回失敗したら価値は0、さらに失敗が多いなら価値はマイナスだと思います」
赤星さんが野球解説中に語ったこのコメントを元に、この『赤星式盗塁指標』の式は生み出されました。
「赤星式盗塁指標=盗塁-盗塁死×2」
実際の数字を当てはめて計算してみると、以下のようになります。
「赤星式盗塁指標」歴代ベスト5
- 1位:467(1065盗塁-299盗塁死×2) 福本豊
- 2位:402(686盗塁-142盗塁死×2) イチロー ※日米通算
- 3位:350(596盗塁-123盗塁死×2) 広瀬叔功
- 4位:257(447盗塁-95盗塁死×2) 松井稼頭央 ※日米通算
- 5位:251(479盗塁-114盗塁死×2) 木塚忠助
また、「ジャイアンツの代走の切り札」鈴木尚広選手の『赤星式盗塁指標』は、116(208盗塁-46盗塁死×2)となります。代走での出場で、盗塁企画数が少ないにもかかわらず、100を超える数値を叩き出しています。さすが、赤星さんも絶賛する走塁のスペシャリストですね。
現在、野球ではセイバーメトリクスと呼ばれる評価指標が数多く発案されています。しかし、野球という複雑なプレーを正当に評価する指標を生み出すことは、なかなか難しいものです。しかも、複雑なプレーを評価する以上、複雑な数式になってしまうことも避けられません。しかし、この『赤星式盗塁指標』はその2つの問題をクリアしています。盗塁数と盗塁成功率の両方を加味して評価できる。それも私たちにもできる簡単な数式でできる。そういったところに、『赤星式盗塁指標』の凄さがあるのでしょう。
2014年セ・リーグで計算してみると
2014年セ・リーグ盗塁ベスト
- 1位 梶谷隆幸 (横浜)39盗塁
- 2位 大島洋平 (中日)28盗塁
- 3位 丸佳浩 (広島)26盗塁
- 4位 片岡治大 (巨人)24盗塁
- 5位 菊池涼介 (広島)23盗塁
- 6位 坂本勇人 (巨人)23盗塁
- 7位 上本博紀 (阪神)20盗塁
- 8位 荒木雅博 (中日)17盗塁
- 9位 上田剛史 (ヤクルト) 16盗塁
- 10位 山田哲人 (ヤクルト) 15盗塁
2014年『赤星式盗塁指標』ランキング
- 1位 梶谷隆幸 (横浜)23 (39盗塁-8盗塁死×2)
- 2位 荒木雅博 (中日)15 (17盗塁-1盗塁死×2)
- 3位 坂本勇人 (巨人)13 (23盗塁-5盗塁死×2)
- 4位 片岡治大 (巨人)10 (24盗塁-7盗塁死×2)
- 5位 上田剛史 (ヤクルト)8 (16盗塁-4盗塁死×2)
- 6位 鈴木尚広 (巨人)7 (11盗塁-2盗塁死×2)
- 6位 橋本到 (巨人)7 (11盗塁-2盗塁死×2)
- 8位 雄平 (ヤクルト)6 (10盗塁-2盗塁死×2)
- 9位 荒波翔 (横浜)5 (9盗塁-1盗塁死×2)
『赤星式盗塁指標』のランキングにすると、同じ盗塁関連のランキングにも関わらず、順位が一変します。荒木選手や片岡選手ら歴代の盗塁王や鈴木選手がランクアップしているのがわかります。筆者がこの数値を自分で出すのも、10分もかかりませんでした。パ・リーグ編やメジャーリーグ編、盗塁で有名なあの選手、皆さんも計算してみて、『赤星式盗塁指標』の凄さを体感してみてはいかがでしょうか?
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