あの選手も実は?!コンバートで活躍の場を広げた5選手
- 2016/5/25
- プロ野球
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内野→外野 捕手→内野 ゴールデングラブ賞獲得者も
コーチの勧めや、自らの選択により自分の居場所を見出そうと、コンバートで今のレギュラーポジションを手に入れた選手が数多くいます。今回は、コンバートというチャレンジから活躍の機会を手にした選手を紹介します。
荻野貴司(トヨタ自動車-千葉ロッテ) 外野→遊撃手→外野
ルーキーイヤーの2010年春季キャンプから球団では25年の新人外野手の開幕スタメン出場を果たしました。開幕から46試合で25盗塁を記録するなど活躍しました。
転機は2010年オフ。当時レギュラーの西岡剛の移籍に伴い遊撃手へのコンバートを打診を受け、2011年には内野手登録となり開幕2番を勝ち取るも5月に右膝の違和感を訴え、登録抹消。手術を受けて23試合の出場に留まりました。2012年は再び外野手登録となり自身も「外野に専念したい。」と宣言しました。内野を経験したのち、外野に再転向したことで、スローイングの不安が無くなり、
思い切り腕を振れるロングスローが自分の持ち味。
と長所を活かせるようになったそうです。
陽岱鋼(福岡第一-日本ハム) 遊撃手→外野手
プロ入り前は台湾のナショナルチームでショートとして活躍。野球留学の為に福岡第一高校へ進学し、高校通算39本のホームランを記録し、2005年ドラフト1順目で2球団の競合の末、日本ハムへ入団しました。ルーキーイヤーは1軍に昇格するも出場機会はありませんでしたが、ウエスタンリーグで91試合打率.274、チーム最多の9本塁打の記録、現在の活躍の片鱗を見せ始めました。転機となったのは2009年6月「強肩を活かしたい。」という首脳陣の意向を受け、外野手へとコンバートされるのです。2011年には初の開幕1軍を勝ち取り規定打席にも到達。翌2012にはこの年に監督に就任した栗山英樹氏の意向により主にセンターとして出場を続け、リーグ唯一となる全試合フルイニング出場、ゴールデングラブ賞を受賞しました。栗山監督は
センターの守備力は日本一でしょう。守備範囲、打球の反応の速さは、糸井(オリックス)より半歩早い。
と評価します。
「3人目の捕手兼内野手」 今成亮太(浦和学院-日本ハム-阪神)捕手→三塁手→捕手兼内野手
浦和学院(埼玉)時代2学年上に当たる須永英輝(元日本ハムなど)の専属キャッチャーも務め、2年夏・3年春の甲子園を経験。スカウトからも
やや細身だが打撃センス、スローイングの速さは高校生ではトップクラス。
と高く評価されて2005年に日本ハムにドラフト4位で入団しました。2007年には当時監督のトレイ・ヒルマン監督に「今キャンプの最大の発見」と言わしめたものの、1軍での出場機会を得ることも無く、2012年4月トレードにより阪神へ移籍する事になるのです。2014年シーズンは60試合に出場し打率.292の成績を残しました。2014年キャッチャーとしての登録を続けるも高代コーチの進言でサードに挑戦。翌2015年には正式に内野手登録になり93試合出場・打率.283の好成績を残し、チームに欠かせない存在に成長し始めました。2016年はチームの方針もあり「3人目の捕手兼内野手」として、好調なチームを支えています。
ユーティリティプレーヤーとしてチームを牽引 森野将彦(東海大相模-中日)遊撃手→内野手・外野手
ルーキーイヤーの1997年8月29日の対ヤクルト戦で8番ショートとして出場し、初ホームランを打ちました。2007年には故障者も抱えるチーム事情もあり、バッテリー以外の全ポジションをこなす器用さを披露しています。複数でのポジションでの起用がある為、常に内野手用、外野手用のグラブを遠征時でも持参しているそうです。
打撃を生かして内野手転向!日本一に貢献 銀次(盛岡中央-楽天イーグルス)捕手→一塁手
盛岡中央高校時の2年夏からキャッチャーに転向。3年夏の決勝戦では4打数4安打と気を吐きますが、甲子園には届きませんでした。2005年の高校生ドラフトで3位で指名を受け入団。ルーキーイヤーからしばらく2軍での出場を続けていましたが、コーチのすすめもあり持ち前の打撃を活かして、内野手にコンバートされました。2013年からは主にファーストを中心に出場し、キャリアハイの打率.317、153安打、54打点を挙げチームの日本一に貢献しました。
今回紹介した選手はごく一部の選手です。このように、コンバートや複数のポジションをこなして活躍の場を見出してプロで活躍している選手は数多くいます。あの選手の以外な過去を調べてみるのも野球観戦の一つの楽しみになるかもしれませんし、アッと驚く選手起用が今シーズンも見られるかもしれませんね。
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