秋だからと油断すると危険!野球の大敵『熱中症』、対策は万全ですか?

実はかなり恐い熱中症

ちょっと涼しくなってきた秋、まだまだ思いっきり野球を楽しみたい。少年野球、草野球、野球観戦、応援!

しかし何よりも怖いのが、熱中症。時には命すらも危ぶまれる。熱中症への万全な対策で、万全なプレー、全力の応援、そして楽しみが生まれる。

絶対に知っておきたい熱中症についてまとめてみました。まずは熱中症とその救急処置について知ることから。


熱中症には4つの種類がある

熱失神

症状:めまい 失神 顔が青白くなる 脈が速くなり、弱くなる

原因:皮膚血管の拡張によって血液が低下し、脳の血の流れが少なくなることが原因

救急処置:涼しい場所へ移動する。衣服を緩める。水分補給をする。吐き気や嘔吐で水分補給が上手く出来ない場合は病院で点滴を受ける必要がある

熱疲労

症状:めまい 頭痛 吐き気

原因:脱水による症状

救急処置:涼しい場所へ移動する。衣服を緩める。水分補給をする。吐き気や嘔吐で水分補給が上手く出来ない場合は病院で点滴を受ける必要がある

熱痙攣

症状:筋肉痛。筋肉がけいれんする。手足がつる。

原因:大量に汗をかいて、水分だけを補給して血液の塩分濃度の低下によって起こる

救急処置:生理食塩水(濃度0.9%=水1ℓに対して塩9g入れたもの)、塩分の入っているスポーツドリンクを補給する

熱射病

症状:応答が鈍い、変なことを言う、意識がない(意識障害)

原因:体温の上昇のために、人間の運動に指示を出す中枢機能に異常をきたすことで起きる

救急処置:死の危険がある緊急事態。まずは意識の確認と体温の確認。すぐに救急車を要請し、集中治療の出来る病院へ運ぶ。救急車を待っている間は、首や脇の下、足の付け根など太い血管のある部分を氷や水などで冷やし、血液の温度を下げるようにする。


熱中症が起こるメカニズム

気温が高くなって、体温が上がる。その時、人間は汗をかくことで体の熱を外に出したり、血液を全身に巡らせることで体温を下げ、体温を調節しようとする。

しかし、気温や運動量により、その調節が追いつかなかったり、汗や血液による体温調節により、身体に必要な成分の不足してしまうことで、熱中症の諸症状が起きてしまうのです。

熱中症の予防方法

スポーツドリンクを少量多回数補給する

しかし、アスリート向けに研究された成分が配合されているスポーツドリンクがベター。市販のスポーツドリンクは「おいしさ」も追求している清涼飲料水。甘い、と感じるものは3分の1くらいに薄めたりするといいでしょう。カフェインやアルコールの入ったお茶やコーヒー、お酒などは利尿作用があるので要注意。喉が渇いたと感じた時は血液がドロドロで、体に負担がかかりやすいので、こまめに、少しずつ水分補給するのが大切です。スポーツドリンクがなければただの水でも必ず飲むようにしてください。

タオルで汗を拭く

意外と見逃しがちなのがコレ。熱は汗という水分と一緒に毛穴から出て行き、皮膚の表面で液体から気体に変わる。気化したら次の水分がまた毛穴から出てくる。その繰り返しで、熱は身体の外へ効率よく放出されていきます。しかし、湿度が高いと汗が気化しにくく、体の表面に汗が残ってしまうので、熱が身体から放出できず、熱が身体にこもってしまいます。こまめに汗を拭くことで、身体から熱を放出するのを助けることが出来るのです。

体を冷やす

体温が上がりすぎてしまう前に、水や氷でこまめに身体を冷やしておきましょう。たくさんの血液が通っている箇所を集中して冷やすと、冷えた血液を効率的に全身に送ることが出来るので、より効果的です。おすすめの箇所は、脇の下、首、足の付け根(太ももの裏)です。プレー中の選手は、冷やしすぎるとまたウォームアップが必要になるので注意!

アルカリ性やミネラル豊富な食べ物を食べる

人間の体は水分約60%酸性とアルカリ性に分けられ、疲れがたまると酸性の指数が高くなる。それが、暑さによる疲れを生み出します。また、汗をたくさんかく季節は、汗と一緒にカルシウムやナトリウムなどの「ミネラル分」も体外へと出て行きます。ミネラル分は筋肉を収縮させるために必要な成分なので、不足すると痙攣などの症状が起きやすくなります。あらかじめ食事面で気を使うことにより、暑さに強い身体を作ることが出来ます。梅干しやキムチなど、アルカリ性の食品や、牛乳やバナナなどのフルーツなど、メネラル分の高い食品を日頃から食べると良いでしょう。

帽子にサングラス

意外と軽視しがちな帽子。プレーヤーは常に帽子をかぶりますが、応援や外出先では忘れがち。通気性や日光の遮断性が優れた麦わら帽子をオシャレにかぶりこなすのががおすすめです。目から紫外線が入ることでも、体が防衛反応を起こし、体力消耗してしまいます。また、目自体も紫外線から守り、視力低下や目の病気予防にもなります。


安全で楽しいスポーツの秋に

正しい知識と心がけで、熱中症の危険から身を守ることが出来ます。安全で楽しいスポーツの秋の助けになることを祈っています!

〈参考〉中学野球小僧2006年7月号「梅雨時~夏場を乗り切るポイント集」
http://www.otsuka.co.jp/health_illness/heatdisorder/

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吉田 将来

投稿者プロフィール

GiGAthlete inc. Marketing

2006年夏の甲子園決勝再試合。
斎藤佑樹投手に憧れ、早稲田実業硬式野球部に入部。
2年秋からマネージャー兼助監督

大学1年時から株式会社ギガスリートにインターンとしてジョイン。
草野球リーグG-LEAGUEの飛び込みグラウンド営業や、
野球特化メディアの運用・記事執筆を担当。

大学卒業後、ギガスリートに新卒入社。

現在は、ビヨンドマックス ホームラン競争 企画・動画制作も行なっています。

Twitterでは、野球に関する様々な情報・意見もつぶやいています!
https://twitter.com/my_fyutya
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