大谷翔平を超える『世界の速球王』
この言葉を聞いてイメージするのは誰でしょうか。現在の日本プロ野球で言えば真っ先に浮かぶのが日本ハムの大谷翔平投手でしょう。
花巻東高校時代に最速160km/hを記録し、メジャー移籍も視野に入れながら2013年に日本ハムに入団すると、入団2年目の2014年シーズンには由規選手(ヤクルト)の持っていた日本人最速記録を塗り替える162km/hを記録しました。
そんな大谷選手が視野に入れているメジャー・リーグには大谷選手を超える速球を持つ選手が存在します。2010年から2015年までシンシナティ・レッズでプレーし、2016年シーズンからニューヨーク・ヤンキースへ移籍を果たしたアロルディス・チャプマン選手です。
野球&ボクシング → 野球を選択
チャップマン選手が育ったのは、キューバ・オルギン州。少年時代は野球だけでなく色々なスポーツに取り組んでおり、特に14歳まで続けたボクシングは当時のコーチが野球とボクシングのどちらをやらせるか言い争っていたというエピソードが残っているほどです。
当初は一塁手をしていましたが、才能が開花したのは投手に転向後でした。2005年にキューバ野球リーグ、『セリエ・ナシオナル・デ・ベイスボル』に所属するクラブ「サブエソス・デ・オルギン」に加入します。2年目となる2006-07シーズンには規定投球回に満たないながら最多奪三振賞を受賞し、2007年に行われた『IBAFワールドカップ』のキューバ代表に選出されると、大会最優秀左投手に選出される活躍を見せました。
2009年WBCでは日本相手に先発
チャップマン選手の名が日本にも知られるようになったのは、2009年に行われた化『第二2回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)』です。キューバ代表に選出されると、第2ラウンドの日本戦に先発し、松坂大輔選手(当時ボストン・レッドソックス、現ソフトバンク・ホークス)と投げ合いました。(試合は6-0で日本の勝利)
2009年にメジャー球団による争奪戦が展開され、2010年にシンシナティ・レッズと6年契約を結び入団を果たし、メジャー・リーグへ戦いの場を移します。クローザーとして起用されると入団3年目の2012年シーズンから4年連続で30セーブ以上を記録、2015年シーズンには史上最速となる292イニングで通算500奪三振を記録し、メジャー屈指のクローザーとしての地位を不動のものとしました。
100マイル(160km/h)以上を計測した投手ランキング
- 1位 アロルディス・チャプマン (レッズ) 331回
- 2位 ケルビン・ヘレーラ (ロイヤルズ) 46回
- 3位 ヨーダノ・ベンチュラ (ロイヤルズ) 34回
- 4位 カルロス・マルティネス (カージナルス) 18回
- 5位 エリック・コーディアー (ジャイアンツ) 16回
トレードでヤンキースへ!田中との黄金リレー誕生に期待
2015年12月28日にニューヨーク・ヤンキースがシンシナティ・レッズからチャップマン選手をトレードで獲得しました。ヤンキースといえばマー君こと田中将大選手も所属するメジャー随一の名門球団です。
ヤンキースには2015年シーズンに74試合に登板し、28ホールド、防御率1.50と抜群の安定感を誇ったデリン・ベタンセス選手、60試合に登板しリーグ3位の36セーブ、防御率2.04を記録したアンドリュー・ミラー選手がおり、チャップマン選手が加わったことでメジャー屈指のブルペンが形成されることになります。
今シーズンメジャー3年目を迎えるエース田中投手から、新加入のチャップマン投手へ繋ぐ黄金リレーが実現するのか。楽しみにしていたいものです。
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