偉人ベーブ・ルースは いったい野球の『何を』変えたのか?その二刀流キャリアを徹底分析!
- 2015/1/19
- メジャーリーグ
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大谷、ベーブ以来の二桁勝利&二桁ホームラン
2014年のシーズン、北海道日本ハムファイターズの大谷翔平選手がベーブ・ルース以来96年ぶりとなる「二桁勝利&二桁ホームラン」をマークしました。
大谷選手によってまた世間に名前が何度となくフィーチャーされた偉人ベーブ・ルース。その大谷選手の活躍によって、ベーブ・ルースが元ピッチャーであり、二刀流も経験したキャリアを持つことを知った方は少なくはないはずです。
ベーブ・ルースの通算成績
投手成績
163登板 107完投 94勝46敗4S 防御率2.28
タイトル:最優秀防御率1回
打者成績
打率.342 2873安打 714本塁打 2217打点 2174得点 123盗塁
タイトル:首位打者1回 本塁打王12回 打点王6回
通算成績だけ見てもその偉大さは存分に伝わりますが、今回はその伝説の大選手、ベーブ・ルースの活躍を改めてまとめてみました!
20歳から即大活躍!『ピッチャー』ベーブ・ルース
ボルチモア・オリオールズのオーナー兼監督のジャック・ダンが練習を30分ほど視察し、その才能を見出され、19歳のルースは年俸600ドルの契約を結びました。なお、当時の600ドルには約6万6000ドル(約800万円)に相当する金額でした。その後、ボストン。レッドソックスへ移籍し、1年目からメジャーデビュー。20歳で迎えた2年目のシーズンからの2年間は、「ピッチャー」として素晴らしい成績を収めました。
- 1915年 20歳 32試合 18勝8敗 防御率2.44
- 1916年 21歳 44試合 23勝12敗 防御率1.75 最優秀防御率
- 1917年 22歳 41試合 24勝23敗 防御率2.01
安定感抜群!『二刀流』ベーブ・ルース
一方、バッティングの方でも非凡な才能を見せていました。メジャーデビューから1917年までの4年間で361打数108安打、打率.299。ホームランも9本放っていました。1918年から野手としての出場も増やし、「二刀流」という形で挑んだルースは、圧巻の成績を残します。
打撃成績 打率.300(317打数95安打)11本塁打 66打点
投球成績 20試合 13勝7敗 防御率2.22
なんと、「二刀流」のため打席数に制限があるにもかかわらず、本塁打王を獲得してしまいました。翌年以降、ルースは本格的に打者へ転向していき、この決断が歴史を塗り替えることとなりました。
ベースボールのあり方を根底から変えた『バッター』ベーブ・ルース
ルースが本格的に打者へ転向する以前は、年間10本前後の本数でホームラン王のタイトルを獲得することができました。
フライをワンバウンドでとってもアウト
そんな古いルールの影響もあり、ホームランは当時あまり評価されていませんでした。
しかし、1919年以降、ルースの猛打は炸裂します。
- 1918年 11本
- 1919年 29本
- 1920年 54本 (ヤンキース移籍1年目)
- 1921年 59本
1919年、前年の倍以上のホームランを放ち、これまでのメジャーリーグ記録を更新。「もうこれ以上の記録は出ないだろう」という声に対し、その翌年もホームランを積み重ねます。初受賞から4年連続でのホームラン王獲得。その後もホームラン王を獲得し、その回数は通算12回。未だに破られていないメジャーリーグ記録です。ルースが特大のホームランを放つ姿に、観客は熱狂しました。
ベースボールに誰もが興奮する『ホームラン』という最も大きな楽しみを加え、現在にも通じる野球観をもたらしたのは、紛れもなくベーブ・ルースなのです。
- ニューヨークヤンキースを常勝軍団にし、『ルースの建てた家』本拠地ヤンキースタジアムが誕生
- ワールドシリーズで予告ホームラン
- ヤンキースで7度のリーグ制覇、4度の世界一
そして後に、『野球の神様』『アメリカ球界最大の巨人の1人』と称されたベーブ・ルース。
思えば 2004年、イチロー選手が262安打でシーズン最多安打記録を更新した際も、それまでの記録保持者であったジョージ・シスラーも大きくメディアで取り上げられました。
現在活躍する選手が、もはや歴史上の偉人扱いの選手の大記録に近づくことで、タイムマシンのようにその選手の記憶がよみがえります。そんな活躍を2015年も野球選手に期待したいですね!
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