二年連続トリプルスリー達成は可能か!?達成者翌シーズンの成績から考える
- 2016/2/25
- プロ野球
- 二年連続トリプルスリー達成は可能か!?達成者翌シーズンの成績から考える はコメントを受け付けていません
未だ誰も「二回以上」トリプルスリーを達成したことがない?!
オープン戦も開幕し、本格的に2016年シーズンが始まります。今シーズンの注目ポイントの一つと言えるのが、昨年のリーグMVPに輝いた、ヤクルトの山田哲人選手、ソフトバンクの柳田悠岐選手の二選手がどのような成績を残すかという点でしょう。
プロ野球史上9人目となるトリプルスリーを達成した両選手は、史上初となる、二回目のトリプルスリー達成が期待されます。そこで今回は、歴代のトリプルスリー達成8選手の翌年の成績から、トリプルスリー複数回達成のポイントを探ってみたいと思います。
岩本義行(松竹ロビンス)
トリプルスリー達成年(1950年)の成績
打率.319 本塁打39 盗塁34
翌シーズン(1951年)の成績
打率.351 本塁打31 盗塁10
別当薫(毎日オリオンズ)
トリプルスリー達成年(1950年)の成績
打率.335 本塁打43 盗塁34
翌シーズン(1951年)の成績
打率.309 本塁打16 盗塁22
中西太(西鉄ライオンズ)
トリプルスリー達成年(1953年)の成績
打率.314 本塁打36 盗塁36
翌シーズン(1954年)の成績
打率.296 本塁打31 盗塁23
簑田浩二(阪急ブレーブス)
トリプルスリー達成年(1983年)の成績
打率.312 本塁打32 盗塁35
翌シーズン(1984年)の成績
打率.280 本塁打26 盗塁5
秋山幸二(西武ライオンズ)
トリプルスリー達成年(1989年)の成績
打率.301 本塁打31 盗塁31
翌シーズン(1990年)の成績
打率.256 本塁打35 盗塁51
野村謙二郎(広島東洋カープ)
トリプルスリー達成年(1995年)の成績
打率.315 本塁打32 盗塁30
翌シーズン(1996年)の成績
打率.292 本塁打12 盗塁8
金本知憲(広島東洋カープ)
トリプルスリー達成年(2000年)の成績
打率.315 本塁打30 盗塁30
翌シーズン(2001年)の成績
打率.314 本塁打25 盗塁19
松井稼頭央(西武ライオンズ)
トリプルスリー達成年(2002年)の成績
打率.332 本塁打36 盗塁33
翌シーズン(2003年)の成績
打率.305 本塁打33 盗塁13
成績を上げた選手は2選手のみ
このように歴代のトリプルスリー選手の翌年の成績を見ていくと、トリプルスリー達成の翌シーズンも同様の成績を維持するのがいかに難しいか分かります。翌シーズンに成績を上げた選手は、1951年に打率.351を残した松竹の岩本選手、そして1990年に本塁打35、盗塁51を残した西武の秋山選手だけという結果になっています。
二回目達成に立ちふさがる、「30本塁打、30盗塁」の壁
歴代の選手の成績を元に、山田選手と柳田選手の二回目のトリプルスリー達成に向けたポイントを挙げると、「30本、30盗塁」をいかに達成できるかという点にあるでしょう。
- 「3割30本」
- 「3割30盗塁」
- 「30本30盗塁」
の中で、プロ野球史上最も達成が少ないのが3の「30本30盗塁」です。
規定打席に到達し、3割を達成すれば良い打率に対し、30本塁打、30盗塁を達成する為にはそれだけ多くの打席、多くの盗塁機会に恵まれる必要があります。年間を通して怪我をせずに試合に出場し続けるタフさが求められることになります。
入団6年目の「若さ」に期待
それでも、二回目のトリプルスリー達成に向けて期待ができるのが山田選手、そして柳田選手共に入団6年目を迎え、プロ野球選手として油の乗り切った時期に差し掛かっているという点です。
特に、高卒入団でまだ23歳の山田選手はケガにも強く、神宮球場を本拠地にするヤクルトに所属していることもあり、二回目の達成が期待されます。果たして今シーズン、史上初となる二回目のトリプルスリー達成が成し遂げられるのか。期待していきたいと思います。
いいね!して
いち早く記事を読もう!
▼ ▲
G-TIMESベージに[いいね!]しよう!