イチローがいるとチームの勝利がこんなに増える!? 走攻守で評価のWARとは
- 2016/1/20
- メジャーリーグ
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いつもと違う数字でイチロー選手の凄さを見てみよう
「シーズン262安打」
「日米通算4213安打」
「10年連続ゴールドグラブ賞」
「日米通算697盗塁」
イチローの凄さを表す数字は数々あります。。「走・攻・守」その全てで私たちを魅了してくれるイチロー選手のプレー。今回は、「走・攻・守」の「全てを合わせて」評価することのできる指標でイチロー選手の凄さを分析していきたいと思います。
WAR(=Wins Above Replacement)
これが、今回注目するセイバーメトリクスの指標です。
WARは、「ある選手の打撃、守備、走塁すべてを考慮してその選手の総合的な価値をはじき出し、控えの選手と比べてどれだけチームの勝利数の上積みさせたか」を知ることができます。
WARの数値が「1」の選手は、控え選手に比べてチームの勝利数を「1」増やすことができる、ということになります。
《WAR 数値の目安》
WAR 8.0以上 = MVP級
WAR 5.0以上 = オールスター級
WAR 2.0以上 = 先発メンバー級
では、イチロー選手がルーキーだった2001年と、メジャーシーズン最多安打記録を更新した2004年の成績を例に挙げて、見ていきましょう。
2001年 WAR=7.7
打率.350 242安打 8本塁打 69打点 56盗塁
首位打者 盗塁王 新人王 MVP ゴールドグラブ賞
メジャー挑戦1年目。日本人野手は活躍できるのかが疑問視される中、シーズン序盤から活躍。全米に「イチロー旋風」を巻き起こし、WARの数字も抜群でした。
2004年 WAR=9.1
打率.372 262安打 8本塁打 60打点 36盗塁
首位打者 盗塁王 ゴールドグラブ賞
メジャーリーグのシーズン最多安打記録を更新し、歴史的な活躍を見せたこの年、「MVP級」のWAR=8.0を大幅に上回る9.1を叩き出しました。
「イチローらしさ」がわかる「WAR」
デトロイト・タイガース ミゲル・カブレラ
2012年 WAR=7.2
打率.330 44本塁打 139打点
首位打者 本塁打王 打点王 MVP
これは45年ぶりの打撃三冠王に輝いた2012年のカブレラ選手の成績です。圧倒的な打撃成績を残したカブレラ選手よりも高いWARを叩き出したイチロー選手。「走・攻・守」全てで高いパフォーマンスを発揮するイチロー選手の凄さを表す指標、それがWARであるといえるでしょう。
打率や出塁率など従来ある指標だけではなく、セイバーメトリクスの指標によって、選手を様々な角度で見ることができます。今回はWARというセイバーメトリクスの指標で「イチロー選手の凄さ」を再確認できました。来年もイチロー選手の活躍を見るのが楽しみですね!
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