野球歴5年でプロ入り?!「中学までルールを知らなかった」ファイターズ期待の右腕・上沢直之の驚異の成長と活躍の理由

  • 2014/11/28
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急成長を遂げた右腕!

2014年はプロ初登板初勝利後、3年目ながら大谷翔平投手の11勝に次ぐチーム2位タイの8勝を挙げ、侍ジャパンのアンダー21のチームでもエース級の活躍を見せた北海道日本ハムファイターズの上沢直之投手。そんな急成長を遂げた21歳の右腕は、実は特殊な経歴の持ち主。上沢投手の経歴とその活躍の秘訣を知ると、その成長曲線から感じさせる無限大の可能性に目が離せなくなるかもしれません。

 

中学3年までまともにルールを知らなかった?!

小学校

  • 3〜6年生までサッカーに打ち込む
  • 水泳にも励み、身体作り
  • ソフトボール投げでは45mを記録

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中学校

  • 松戸市立第一中学校に入学し、野球部に入部。本格的に野球デビュー。
  • 野球のルールを覚えるのに苦労する。ツーアウト3塁でピッチャーゴロをホームに送球してしまうなど、フォースアウトや場面ごとの動きに戸惑う。
  • 身長は185cm、球速130キロ半ばまで伸びるも、控え投手で中学野球を終える。

高校

  • 千葉県の強豪校・専大松戸高校に進学。中学時代の悔しさを胸に、一から本格的な指導を受ける。
  • 1年 ベンチ入り
  • 2年 春からエースを任され、ベスト8。夏、秋ベスト4。
  • 3年 春の大会で準優勝し、専大松戸高校12年ぶりの関東大会出場を果たす。
  • 最後の夏の2回戦の千葉明徳高戦で16奪三振を記録。しかし、4回戦で東京学館浦安に敗れる。
  • 2011年10月、北海道日本ハムファイターズからドラフト6位指名を受け、入団。

 

プロ入り後

  • 1年目 イースタンリーグで10試合に登板。0勝4敗、防御率5.20
  • 2年目 イースタンリーグで18試合に登板。4勝8敗、防御率4.95。フレッシュオールスターでは先発を任され、2回無安打無失点の好投で優秀選手賞に輝く。
  • 3年目 プロ初の一軍キャンプスタート。オープン戦で2試合計8回を無失点に抑える。4月2日のソフトバンク戦、6回3安打7奪三振1失点で一軍初登板初勝利。その後、デビューから3戦3勝。シーズン成績は23試合で8勝8敗、防御率3.19。11月に行われた第1回IBAF21U野球ワールドカップでは2試合に先発登板。ベネズエラ戦は5回4安打9奪三振1失点、韓国戦では7回5安打12奪三振無失点でいずれも勝利投手になり、チームの準優勝に貢献。大会ベストナインも受賞。

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なぜ短期間で成長し活躍できたのか

ここまで上沢投手の今までのキャリアを振り返ってきました。

ここでふと疑問に思います。なぜ上沢投手は野球歴実質5年でプロ入りし、プロ3年目で活躍できる投手になれたのでしょうか。

  1. 身体能力:187cm90kgという恵まれた体格や肩力、サッカーや水泳で培った身体を使いこなす力を持っていました。
  2. 受けた指導:荒削りながらも高い能力を持ち、素直で向上心もある。そんな高校時代の上沢投手に対して、専大松戸高校の持丸修一監督は「プロに行けるような選手にする」と伝えたそうです。まだ野球を始めて間もない投手に、目の前の一試合ではなく、2年後、5年後を見据えた指導を行いました。荒削りで、将来性があるからこそ、のびのびと指導させる。そんな高校生に対してはそう簡単には出来ない指導を行えたからこそ、上沢投手はさらにその能力を伸ばせたと言えるでしょう。

 

「プロで活躍するには5年かかる」

恩師・持丸監督に言われていた上沢投手。ところが、3年目の活躍。指導者の予想を超える、本人の底知れぬポテンシャルに期待を抱かせてくれる活躍でした。

未知数だからこそ、可能性は無限大。2015年、上沢投手はどんなピッチングを見せてくれるのでしょうか。

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吉田 将来

投稿者プロフィール

GiGAthlete inc. Marketing

2006年夏の甲子園決勝再試合。
斎藤佑樹投手に憧れ、早稲田実業硬式野球部に入部。
2年秋からマネージャー兼助監督

大学1年時から株式会社ギガスリートにインターンとしてジョイン。
草野球リーグG-LEAGUEの飛び込みグラウンド営業や、
野球特化メディアの運用・記事執筆を担当。

大学卒業後、ギガスリートに新卒入社。

現在は、ビヨンドマックス ホームラン競争 企画・動画制作も行なっています。

Twitterでは、野球に関する様々な情報・意見もつぶやいています!
https://twitter.com/my_fyutya
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