なぜ追い込んでから1球外す?ツーストライクからの3球勝負が少ない理由
メジャーではどうなのか?
近年、ピッチング・野球に対して様々な提言を発信している桑田真澄氏は、以下のように語っています。
現役時代、僕もピッチングコーチから「今季は2ストライクに追い込んだら、必ずボールを投げろ」と指示を出されたことがありました。打たれたら罰金。だから従うんですよ。
また、メジャーでは日本プロ野球と違った考え方のようです。
メジャーにはそもそも「ボールを投げろ」というサインがありません。全部勝負です。僕がメジャーに行ったとき、捕手に「初球はボールから入って、様子を見ようか?」と聞いたら、「なんで外すんだ? もったいないじゃないか」といわれました。
この話からもわかるように外し球はベンチからの指示が多く、必ずしもピッチャーがその意図を持って投げているとは限らず、さらには慣習として外しているだけ、ということもあり得ます。
思った以上に意味のない外し球は多いようです。たかが1球ですが、試合時間の遅延化、投球数問題などにも絡んできます。それでもあえて外す意味は何かあるのでしょうか?その原因についても考えてみました。
3球勝負で打たれた場合の精神的ダメージ
スポーツでは特に試合中のメンタル面でのダメージは無視できないほど大きな影響を与えます。
- 3球勝負で打たれる
- 1球外して4球目で打たれる
どちらの方がより強く後悔しそうでしょうか??この場合、『3球勝負で打たれた場合』の方がより強く後悔します(「1球外しても良かったのではないか」と考えてしまう)。そしてそのメンタル面での影響がネガティブな感情として記憶され、3球勝負を避けたい、という気持ちを思い起こさせるのではないでしょうか。
客観的なデータでは、打たれる確率が高くなって不利になってしまうという事実があっても、強い印象がある方が思い込みを生みやすく、結果として『1球外す』という慣例が出来上がってしまったのでは、と考えます。
追い込んだら『一球外して様子を見る』?
そうして出来上がってしまた慣例ですが、一度、なるべく主観的な考えを排除した客観的データを基に、見直してみると勝負に勝てる確率は上がるのではないでしょうか。
人は感情や印象に判断を左右される生き物ですし、スポーツから完全に感情的な面を排除してしまうのは味気ないものになってしまい魅力が減ってしまう面もあるかもしれませんが、従来の慣例はそれとして、また新しい勝負の仕方で挑む戦い方をファンに提供するチームが出てきても面白いと思います!
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