今季絶望?!トミー・ジョン手術はダルビッシュを復活させるのか?
- 2015/3/8
- メジャーリーグ
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今季絶望?!
3月7日、レンジャースのダルビッシュ投手が、「右肘側副じん帯部分断裂」と診断されたことが発表されました。メジャー挑戦以来3年連続で二桁勝利中だった右腕は今期の活躍も期待されており、開幕投手も有力視されていました。そんな中での今回の故障で、最悪の場合今季絶望という発表は、本人、球団、ファンにとって、大きな衝撃を呼びそうです。
「トミー・ジョン手術」も選択肢に
ダルビッシュ投手は今回の診断によって、通称「トミー・ジョン手術」と呼ばれる、肘の靭帯の再建手術が選択肢となるそうです。この「トミー・ジョン手術」は肘を怪我した投手の間でよく行われる手術ですが、いったいどのような手術なのでしょうか。
手術をして球速アップ?
トミー・ジョン手術とは1974年に考案された手術で、初めてこの手術をうけたトミー・ジョン投手の名にちなんでこう呼ばれています。手術は、損傷した靭帯を切除し、患部とは反対の上腕や下腿から正常な腱の一部を取り出し、移植するという内容です。当初は成功率が低かったものの、現在では技術的進歩と、リハビリテーションの発達により、90%以上の成功率を誇る人気の手術となっています。靭帯が新しくなるため、球速が3キロから~6キロ上がる例も多く、アメリカなどでは高校生などの若い選手でこの手術を受ける選手も居り、議論を巻き起こしています。
回復には9ヶ月~1年?
損傷した靭帯を回復させるにはもってこいのトミー・ジョン手術ですが、その分回復には多くの時間を要します。可動域を広げ、日常生活で肘を使えるようになるのに2ヶ月ほどかかり、そこから投球練習を再開します。ここまで来るのにも7ヶ月ほどかかり、1軍復帰して活躍するまでには1年はかかると言われています。もしダルビッシュ投手がこの手術を受けた場合、今季は間違いなく絶望で、来季の開幕にも間に合うかどうかはわかりません。
トミー・ジョン手術を受けた主な日本人選手
- 村田兆治投手 1983年
- 五十嵐亮太投手 2006年
- 田澤純一投手 2010年
- 松坂大輔投手 2011年
- 和田毅投手 2012年
- 藤川球児投手 2013年
五十嵐投手や松坂投手などは術後に150キロ以上を記録しており、リハビリさえ乗り切れば手術前と同等、もしくはそれ以上の投球が可能なようです。
トレーニングに関してストイックなダルビッシュ投手であれば、リハビリ後の大きなパワーアップも期待できるのではないでしょうか。
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