【名将からのメッセージ】3年生たちの夏の終わり〜 試合後の指揮官は何を語ったのか
- 2016/8/4
- 高校野球
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勝者だけでなく敗者にもドラマが生まれるのが高校野球
夏の大会は悲喜こもごもの高校野球。3年生にとっては最後の大会となります。その中で、まさかの展開から敗れたチームの試合後、監督は何を選手達に話したのでしょうか?
消えた8回の逆転劇、野球ファンの記憶にも新しいまさかの雨天コールド敗退!宮良監督のかけた言葉
2016年 沖縄大会準々決勝 浦添商vs小緑
7回を終えて、8-7と小緑の1点リード。迎えた8回に雨という”マモノ”が出現しました。8回表に浦添商が2点を奪って9-8で逆転し、8回裏、小緑の攻撃中に強い雨が降り出します。
この強い雨が降りやまず、試合は規定により7回降雨コールドで8-7の小緑の勝利となりました。8回表、裏を完全に終了していれば浦添商の勝利となっていました。消えた8回の逆転劇。敗れた浦添商 宮良監督は、どんな言葉を選手達にかけたのでしょうか。
理解や納得ができないのは分かるが、ルールは変えられない。ここまでルールを守って頑張ってきただろう。
と声をかけました。ルールとはいえ、負けたら終わりの大会なので、選手達や応援団も納得がいかないのは当たり前のことだと思います。もちろん、監督も腹の中では納得できないと思っているのかと思います。選手達をなだめるように、納得させるように声をかけ、試合後のミーティングでは笑顔が見える選手もいました。
消えたゲームセット、流れが変わり創志学園が初出場決める!敗れた玉野光南 田野監督の言葉
2016年 岡山大会決勝 創志学園vs玉野光南
1-0の玉野光南リードで迎え、創志学園9回1死1塁で打者難波選手の時に、その事件は起きた。難波選手がピッチャーゴロで併殺に打ち取られ、試合終了!と思いきや、創志学園側が打球が打者に当たっていたとアピールします。玉野光南はすでに歓喜の輪ができている状態でした。審判団の協議の末、打球を”ファール”とし、試合を再開しました。
ゲームセットになっていた判定が覆り、流れを変えた創志学園は一挙4点を挙げて、土壇場で逆転し、9回裏を154キロ右腕 高田選手が締めて、創志学園が初出場を掴み取りました。勝利を目前にして甲子園を逃した玉野光南 田野監督は
甲子園は行けなかったけど、生徒には人生の勝利者となってほしい。よく頑張った。
と判定に触れず、選手達の努力を讃えました。この言葉もあり、玉野光南ナインは素直に勝負を受け入れ、誰からも讃えられる姿勢を最後まで貫きました。
9回土壇場で8点差ひっくり返された小松大谷。呆然とするナインにかけた西野監督の言葉
2014年 石川大会決勝 星陵vs小松大谷
小松大谷はエース山下選手の力投も光り、星陵を8回までに8-0と大きく引き離し、”甲子園出場”がほぼ確実と思われていました。しかし、9回にエース山下選手に異変が起きました。準決勝に続き、決勝でも足をつってしまいます。この影響もあって2失点し、2番手木村選手に託します。
代わった木村選手、キレのあるカーブとスライダーのコンビネーションが武器の2年生ですが、振り逃げ・フォアボールが致命的となり、まさかの大逆転サヨナラで星陵が甲子園出場を勝ち取りました。敗れた小松大谷ナインに西野監督はこう声をかけました。
きっとこの先のお前らの人生において、今日の試合と同じくらい大きな試練が形を変えて襲ってくる。それに備えて人生を歩んで欲しい。
素晴らしい言葉だと思います。敗れた小松大谷ナインは表彰式終了後、3年生は部室の掃除をし、エースの山下選手は他の選手が帰るまでマウンド整備を行っていました。
あなたの印象に残る監督の敗戦後のコメントは?
まさかの大逆転や、まさかのサヨナラエラーなど、高校野球は何が起こるか分かりません。青春を犠牲にと言いますが、人生の3年間しか無い高校野球で、ひたむきに白球を追う球児達は青春そのものであり、優勝チームも予選敗退チームも関係無く、高校野球の勝者だと思います。
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