球史に残る超打撃戦『帝京vs智弁和歌山』2年生・4番で出場!最多安打男ソフトバンク中村晃って?
- 2014/12/8
- プロ野球
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パ・リーグの最多安打男
今回注目するのは、2014年に176安打を放ち、パ・リーグの最多安打に輝いた中村晃選手。175cmと小柄な体格ながら、巧みなバッティングコントロールを武器に、去年に続き打率3割をマークします。まだ24歳。「平成生まれの天才打者」中村選手は一体どんな選手なのでしょうか?
着々と実績を積み、覚醒の時を待つ
- 2007年の高校生ドラフトにて、3巡目指名を受け、福岡ソフトバンクホークスに入団。
- 2010年、IBAFインターコンチネンタルカップにて初の日本代表入り。
- 2011年、相次ぐ主力選手の故障で5月に一軍デビュー。5月10日には初スタメン、初安打、初打点、初盗塁をマーク。
- 2012年、ファームで首位打者と最高出塁率の2冠を達成。
- 2013年オープン戦で打率3割をクリアし、開幕一軍入りするも、ヘッドスライディングによる怪我で戦線離脱。しかし、5月に復帰すると1番打者に定着し、打率.307、リーグ4位の出塁率.3918をマーク。2014年を大きな飛躍の年にします。
プロの世界に順調に対応していった中村選手。高校時代は一体どんな選手だったのでしょうか。
名門帝京では2年から4番打者!
帝京時代1年夏からベンチ入りし、2年夏からは4番を任さていました。高校通算60本塁打、甲子園でも2年夏と3年春にホームランを放つなど、長距離打者としてならしていました。
球史に残る打撃戦「帝京vs智弁和歌山」に4番で出場
高校野球ファンなご存知であろう2006年夏の甲子園準々決勝、帝京vs智弁和歌山の一戦。両チーム合わせて29安打25得点の超打撃戦。9回表に帝京が4点差を逆転し、9回裏に智弁和歌山が再び4点差を逆転し、サヨナラ勝ちするという球史に残るシーソーゲームでした。
帝 京 000 200 028 |12
智弁和歌山 030 300 205 |13×
この試合、当時2年生の中村選手は4番ファーストでスタメンに名を連ねていました。ここまでノーヒットで迎えた9回の第5打席。4点差で迎えた1死1、2塁のチャンスでライト前へタイムリーヒットを放ちました。この4番・中村選手の一振りを皮切りになんと5連打。5本目を放ったのは現在は北海道日本ハムファイターズに在籍している、当時1年生ながらレギュラーであった杉谷拳士選手でした。その後も沼田選手のダメ押しのスリーランホームランも飛び出し、9回だけで8点を挙げ、12ー8と見事に試合をひっくり返した帝京。勝負あったかのように思われました。
しかし、さらなるドラマが9回裏に!
先頭から連続四球。そして、元阪神タイガースの智弁和歌山の4番・橋本良平選手が左中間へスリーランホームラン。1点差。その後、投手陣が制球に苦しむ中、智弁和歌山の青石選手のセンターへの同点タイムリーで遂に12ー12の同点になります。そして、9回の裏1死満塁。1試合7本塁打という大会記録を打ち立てた壮絶な打撃戦は、サヨナラ押し出し四球という残酷な幕切れでした。
高校時代に卓越した技術を名門帝京高校で磨き、球史に残る激戦を甲子園で経験した中村選手。秋山幸二前監督には「職人肌」、宮地克彦コーチには「天才」と称された打撃センスを持つ中村選手の原点は高校時代にあるのかもしれません。まだ24歳の孤高のバットマンはこれからどこまで成長していくのか、非常に楽しみですね。
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