次々と好選手を生み出す花巻東・佐々木洋監督の指導法に迫る3つの名言
- 2016/4/27
- 高校野球
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卒業後の選手の人生にも活きる指導
菊池雄星投手や大谷翔平投手を輩出し、2002年の監督就任以降、春2回夏6回の甲子園出場を果たしている花巻東高校。監督を務める佐々木洋監督の指導は、選手自ら考え、個性を伸ばしていく指導だと言えます。今回は、佐々木監督の名言から、その指導法を探っていきたいと思います。
「日本一を目指すなら、日本一の全力疾走をしよう。日本一のカバーリングをしよう」
結果だけだけでは無く、練習への取り組み姿勢も重視しています。さらに、監督独自の理論で徹底的に論理的に練習方法や知識を選手に植え付けていきます。現在西武ライオンズで活躍を見せる菊池雄星選手も「日本一にはなれませんでしたが、練習への取り組みは日本一でした」と話しています。
「失敗を成功につなげる選手は一流。責任を転換して失敗を繰り返すのが二流。三流は自分が失敗したことすら気づかない」
佐々木監督は「最短」にこだわります。いかに時間をかけずに結果を出すか。そのために教材となるのは失敗の経験だと言います。佐々木監督は選手達に、どんどん失敗しろとさえ言います。大切なのは、失敗した時に現在の自分に夢を実現する力がないと認識して、軌道修正することです。
「監督が主人公のうちは勝てない、監督はあくまで演出家、選手達をいかに主人公にするか」
花巻東就任当時は、公立高にあっさり敗れてしまうなどなかなか勝てず、クビを覚悟した事もありました。大学時代の恩師が練習を見て一言、「お前が練習の邪魔をしている」。後に、佐々木監督は「あまりにも指示を出しすぎて、選手達の考える機会を奪っている」と気づかされました。
それからは、選手達に練習メニューを考えさせ、監督は要所要所で提案、アドバイスのみで自主性を邪魔しない対話を心がけていきました。監督のアドバイスを取り入れながらも、徐々に選手達自身が率先して練習に取り組むようになりました。そして、試合でも自分たちで考え、判断できるようになっていきます。のちに、自主性を重んじる指導が実り、初の甲子園出場を果たすことになります。
菊池、大谷だけじゃない!次々と好選手を生み出す花巻東のこれからに注目!
菊池選手、大谷選手の他にも、二刀流で存在感を放つ岸里亮佑選手(日本ハム2013ドラフト7位)や、最速145㌔をマークした左腕高橋樹也選手(広島東洋カープ2015ドラフト3位)など、数々の好選手を輩出しました。東北悲願の初優勝は花巻東が成し遂げることができるか要注目です!
佐々木 洋監督 プロフィール
- 国士館大出身
- 横浜隼人のコーチを務め、2002年に花巻東の監督に就任。2005年に監督として初めて甲子園に出場するも、4-13で敗れました
- 2009年に、後に6球団競合の末、埼玉西武に入団する菊池雄星選手を擁してセンバツ準優勝。夏の甲子園にも4強入りし、花巻東の名を全国に轟かせました
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