4度のドラフト拒否から13勝!初の新人王&MVP!『悲劇の新人王』藤沢公也投手と木田勇投手

  • 2015/1/15
  • 4度のドラフト拒否から13勝!初の新人王&MVP!『悲劇の新人王』藤沢公也投手と木田勇投手 はコメントを受け付けていません

新人王:一番活躍した新人選手に与えられる賞

長いプロ野球史の中で様々な選手が受賞してた新人賞。

中には、1年目に新人離れの大活躍を収めたものの、2年目以降プロの壁にぶつかったという選手も中にはいます。

今回は、そんな新人王を受賞した選手を調べていく中で、特に印象に残った藤沢公也投手と木田勇投手にスポットライトを当ててみました。

 

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藤沢公也(八幡浜高校 – 日鉱佐賀関 – 中日)

史上最多のドラフト5回指名・4回入団拒否

  • 1969年にロッテオリオンズからドラフト3位指名→拒否、日鉱佐賀関入団
  • 1971年にヤクルトアトムズからドラフト11位指名→拒否
  • 1973年には近鉄バファローズからドラフト4位指名→拒否
  • 1976年に日本ハムファイターズからドラフト2位指名→一度は入団を受託。しかし、契約金の値下げを申し入れられ、「誠意がない」と入団を拒否。
  • 1977年に中日ドラゴンズからドラフト1位指名→1978年オフに入団。

社会人時代は本格派右腕でしたが、キャンプで同期の小松辰雄投手の150kmのストレートを見て、このままでは通用しないと危機感を抱き、稲尾和久コーチからパームボールを教わります。そのパームボールを武器に、技巧派投手としてシーズンに入ると快投を続けます。

『4回指名を蹴った男』と注目される中、シーズンが終わってみると13勝。勝率はリーグ1位の.722をマークし、新人王に輝きました。しかし、徹底的に研究された翌年は1勝15敗。故障にも泣かされ、2年目以降の5年間でわずか14勝。1984年に現役を引退しました。

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木田勇(横浜一商高校 – 日本鋼管 – 日本ハム – 大洋 – 中日)

3球団指名も拒否

1978年のドラフト会議で大洋、広島、阪急の3球団から1位指名を受け、抽選の結果、広島が交渉権を獲得。しかし、木田投手はこれを拒否。翌年、巨人、日本ハム、大洋の3球団から1位指名を受け、抽選の結果交渉権を得た日本ハムに入団します。

ルーキーとして迎えた1980年、開幕2戦目に初先発初完投初勝利を挙げると勢いに乗り、4月に4勝0敗 防御率0.79をマークし月間MVPを獲得。その後も、左腕から繰り出すストレートと2種類のカーブ、パームボールのコンビネーションを武器に三振、勝ち星を積み上げて行きました。

成績

22勝8敗4セーブ・225奪三振・防御率2.28・勝率.733

獲得したタイトル

最多勝 最優秀防御率 最高勝率 最多奪三振 新人王 MVP ベストナイン ダイヤモンドグラブ

投手三冠、史上初の新人王とMVPを同時受賞するなど、タイトルづくめのルーキーイヤーとなりました。また、田中将大投手が2013年に24勝するまで、22勝以上あげた投手は1980年の木田投手以来、30年以上現れていませんでした。大活躍の1年目のオフはテレビへ出演したり、サイン会の開催されるなど、一躍『時の人』として過ごしました。

しかし、翌1981年はシーズン序盤から不調が続き、4試合連続でKO負けを記録するなど、10勝10敗防御率4.77に落ち込みます。この年以降、勝利数が二桁に届くことなく、1990年に現役を引退しました。

 

語り継がれるべき一瞬の光

両投手ともに大活躍を収めたのは1年目のみでした。しかし、新人王を獲得した年に収めた活躍は、長いプロ野球史の中でも語り継がれていくべき物語と言えるでしょう。

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吉田 将来

投稿者プロフィール

GiGAthlete inc. Marketing

2006年夏の甲子園決勝再試合。
斎藤佑樹投手に憧れ、早稲田実業硬式野球部に入部。
2年秋からマネージャー兼助監督

大学1年時から株式会社ギガスリートにインターンとしてジョイン。
草野球リーグG-LEAGUEの飛び込みグラウンド営業や、
野球特化メディアの運用・記事執筆を担当。

大学卒業後、ギガスリートに新卒入社。

現在は、ビヨンドマックス ホームラン競争 企画・動画制作も行なっています。

Twitterでは、野球に関する様々な情報・意見もつぶやいています!
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