激ムズ!?サイクルヒットに関する あれこれ
- 2015/7/14
- プロ野球
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達成が難しいサイクルヒット
西武の秋山将吾選手が、6月26日の北海道日本ハム戦で、一回の第1打席で右翼線三塁打を放つと、三回の第2打席では左中間に本塁打を放ち、六回の第4打席で左翼線二塁打。早々にリーチをかけましたが残り2打席を凡退してしまい、惜しくも偉業達成はなりませんでした。
全ての種類の安打を1試合で打ち揃えるのは実力もさることながら、運の要素も大きく作用しそうです。
ちなみに日本のプロ野球では元横浜のロバート・ローズ選手の3回達成を筆頭に、63人がのべ67回達成しており、メジャーリーグでは273人がのべ302回達成しています。
フォアザチームに徹してサイクルヒットを捨てた?!
秋山選手の場合のように、あと単打一つでサイクルヒット達成の場面で、打球が長打コースになった場合打者が記録狙いで一塁でストップすることはありでしょうか。試合状況などによっても判断は変わってくるのかもしれませんが、例えば松井秀喜選手は、巨人時代の2001年5月23日のヤクルト戦(東京ドーム)の8回の第5打席で単打が出ればサイクル達成という状況でした。しかしその打席では打球が長打コースに飛んでしまい結果的には二塁打となりました。わざと一塁ベースで止まれば記録達成できたため、自らチャンスを逃したことになります。ただ、本人は気づいていましたが、チームが負けていたために個人記録よりもチームの勝利を優先させたとの後日談があります。結局松井選手は生涯、日米を通じてサイクルヒットを達成することはありませんでした。
三塁打が鍵?
サイクルヒットの鍵は、最も難しい三塁打と言われており、あと三塁打を打てばサイクルヒットという例は枚挙に暇がありません。先日の秋山選手の場合は第1打席で三塁打、第2打席で本塁打、第4打席に二塁打と難しい順に打って残りは単打のみでした。しかもリーチをかけてから2打席チャンスがあっただけに非常に惜しかったといえます。
ナチュラルサイクルヒットとは?
ヒットの順番を単打、二塁打、三塁打、本塁打と小さい方から順番に打って達成するのをナチュラルサイクルヒットといい、過去に5人が記録しています。逆に本塁打から、大きい順番に打って達成するのが逆ナチュラルサイクルヒットと言うことがあります。昨年、広島のロサリオ選手が史上3人目の逆ナチュラルによるサイクルヒットを達成しています。
他にもある「サイクル」記録
ところで、この「サイクル」という記録は、ヒット以外にもあるのをご存知でしょうか。一試合に二盗、三盗、本盗と3種類の盗塁を全て達成することを「サイクル盗塁」といいます。
一概に比較はできないものの、サイクル安打が懸かる打席よりも、サイクル盗塁の本盗のほうがガチガチに警戒されて至難のはずだが、見事にすり抜けて達成した選手は日本プロ野球74年の歴史で16人います。とは言っても、最新の達成は、はるか36年前のことで、1979年6月5日の西武戦で日本ハムの島田誠さんが記録したのが最後となっています。このときの西武の捕手はなんとあの野村克也さんで、当時45歳の野村捕手は「45歳にもなって恥をかいた。初めての経験や」と試合後に語っています。
新庄選手のような魅せるプレーもたまには見たい!
現代プロ野球ではクイック投法の確立や、送りバントなど確実な進塁打が重視されるため、なかなか目撃できなさそうなこのサイクル盗塁ですが、ファンを魅せるのもまたプロ野球です。2004年のオールスターゲームでは当時北海道日本ハムの新庄選手が捕手が投手に返球した瞬間にスタートを切り本塁にヘッドスライディングし、ホームスチールに成功した時は大変な盛り上がりをみせました。
二盗、三盗を決めた走者が本盗をうかがう、こんなシーンもたまには見てみたいですね!
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