一流のバッティングに独特の理論あり!強打者5人の言葉に見る『打撃のコツ』
- 2016/1/20
- プロ野球
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天才的感覚を言葉にしてみると..?
「やめるまで打撃の答えは見つからなかった」
天才と称され巨人一筋で活躍し、惜しまれながら今季限りで引退した高橋由伸選手でさえ、答えの見つからないほど奥が深いバッティング。今回は、答えがないからこそ生まれる選手独自の打撃理論についてまとめてみました。
柳田悠岐
「ボールはベースの上を通過するわけですから、甘いところに来たら思いっきりシバけばいい。それだけです」
フルスイングと確実性。両立することが難しいこの2つの要素。それを見事に体現し、首位打者を獲得すると同時に、トリプルスリーを達成した柳田選手。思い切りスイングすると、身体がブレやすく、ミート力が落ちてしまいがちですが、そんな中でも、バッティングをシンプルに考え、「フルスイングでジャストミートする」という柳田選手ならではの理論です。そんな柳田選手のバッティングから放たれた打球は、ジャストミートをするとどこまでも飛んでいき、詰まったとしても速く強いものとなります。
内川聖一
「バットはグリップの上からバットの先端まで、使えるところは全部使います。フィールドも90度全部がヒットゾーンだと思っています」
バットを自在に操る内川選手だからこその発言かもしれませんが、クリーンヒットだけがヒットではないという考え方、そして、詰まらされたり泳がされたとしても渋とくヒットゾーンへ運ぼうという意識を持つことは大切です。
青木宣親
「軸脚でボールを見る」
メジャーリーグで活躍する青木選手。日本時代、首位打者に3度輝いたヒットメーカー・青木選手の特徴は、重心を軸脚に早い段階で置き、安定したスイングを可能にしている所にあります。また、軸足を意識することで、身体を突っ込まずに来た球に対応することができ、コースごとに素直にバットを出すことが可能となります。
中村剛也
「軽く振ってもボールは飛ぶ」
「力をできる限り入れたくない」
2015年のホームラン王。日本を代表する中村剛也選手の特徴は下半身の使い方と上半身の脱力にあります。下半身に力を溜めて、上半身は目一杯に脱力して力を伝える。フルスイングするために、力みが入ってしまうと下半身から上手く力が伝わらないという中村選手。「打撃は下半身から」という模範的なスイングです。
長嶋茂雄
「フォームなんてどうでもいい」
首位打者 6回 本塁打王 2回 打点王 5回 最多安打 10回。記憶に残るだけでなく、型にハマらないバッティングでタイトルを数々獲得したミスター。「バッティングの9割はタイミング」と語り、どんな投手、球種にも適応するために、あえてフォームには拘らずタイミングだけを考えぬいたバッティングでした。
分析に長け、名捕手として活躍した野村克也さんも、
「計算できないバッター」
と長嶋さんを称えるほどでした。天性の能力があってこその理論かもしれませんが、これだけ打てて活躍できたのですから、このバッティング理論を深く掘り下げて研究してみるのも面白いかもしれませんね。
理想のバッティングを追い求めて
球界を代表する強打者5人のバッティング理論。しかし、理論と言ってもその人にしかわからない感覚があるかと思います。多くのバッティング理論の中から参考になるものを取り入れ、自分の型にあったバッティングを身につけられるよう練習してみてはいかがでしょうか。
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