一体どっち?!M号ボール導入で「中学は軟式?硬式?論争」は変わるのか?
- 2018/5/2
- アマチュア野球
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中学軟式野球が大きく変わる?!
中学野球では2018年の秋季大会から導入される新軟式ボールM号球。
これまで、G-TIMESで何度か特集した「中学時代は軟式がいいか?硬式がいいか?」というテーマ。
「硬式に近づいた」M号球に変わることで、その論争に変化が起きるのは間違いありません。
今回は、M号球導入で中学軟式野球はどう変わるのか。「中学は軟式?硬式?」論争はどう変わるのかを考えていきます。
参考
【どっちシリーズ】中学時代は硬式がいい?軟式がいい?侍JAPANのメンバーはどっち??
【どっちシリーズ第2弾】中学時代は硬式がいい?軟式がいい?日本人メジャーリーガー編
重さの変化で選手の負担は増える?
- B号球 サイズ:直径 70±0.5mm 重量 :135±1.8g
- M号球 サイズ:直径 72±0.5mm 重量 :138±1.8g
2mm、3gとはいえ、大きさ・重さが変わることで、選手の身体にかかる負担は小さくはないでしょう。シニアやボーイズなどのクラブチームと異なり、平日も練習でボールに触れる機会が多くなる中学軟式野球。投げることに関する負担の変化は考慮すべきポイントになってくるでしょう。
硬式に近づいき、野手は硬式慣れがスムーズに?
一方で、野手は軟式から硬式転向への流れがスムーズになり、M号球導入はプラスと予想されます。バウンドや打感が硬式に近づいたと言われているため、A号球時代より硬式球に慣れやすくなるでしょう。
理由が不確かなままの「軟式出身の投手は伸びる」説
「中学は軟式?硬式?」というテーマを語る際、毎回のように出てくる意見「軟式出身の投手の方が伸びる」。しかし、この意見に関する明確な根拠は、調べる限り出ていませんでした。硬式球に比べ、軽い軟式ボールによって、肩の負担が軽く済むのか。軟式球で習得した投球フォームやリリースが、硬式に上がった時に活きてくるのか。この根拠がわかれば、今回のM号球導入で軟式投手はどうなるのか、「中学で伸びる投手の育て方」のヒントがわかる可能性もありますが、その答えは謎のまま。
結論はこれまでと同じく「各選手次第」けれども
今回は、「ボールの変化」に注目してみました。上記以外にも、強豪校か否か、引退後の練習環境等も、「中学は軟式?硬式?」論争のポイントに入ってくるでしょう。
しかし、結局のところ、ボールが変わろうとも、「軟式がいいのか、硬式がいいのか」という正しい答えは言い切ることはできません。そのような中でできることは、それぞれのメリットとデメリットを選手も親も指導者も、きちんと把握し、考えた上で、ベストな選択肢を選ぶ他ありません。
M号球導入が、中学野球・高校野球にとってプラスになるかは、特に指導者にかかってる言えるでしょう。練習メニューや休養方法。「中学球児の怪我を防ぎ、高校野球でも伸びる選手へと育てるために、どうしたらいいのか?」という問いを、今から持つべきだと思います。
追記:共用グラウンドの安全面は?
「軟式ボールが硬式に近づいたボール」と聞いて、「校庭を複数の部活で共用している学校の安全面は大丈夫のなのだろうか?」ということまで考えが及んだ方は、どれくらいいるでしょうか。おそらく、多くの中学校のグラウンドが、サッカー部や陸上部、中には他の部活動とグラウンドを分けあって使用していると思います。
これまでも、野球部のボールが他の部員に当たって怪我をしてしまった、ということは何度もあったでしょう。今回、ボールが硬くなり、ボールが当たることによる怪我に対する対策を、今までより一層行わなくてはいくべきであることは、間違いありません。
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