グリーンモンスターだけではない!メジャーの個性あるボールパーク特集
- 2016/3/31
- メジャーリーグ
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空前の建築ラッシュ!新球場続々オープン
1992年にボルチモア・オリオールズの”オリオールパーク・アット・カムデンヤーズ”がオープンして以来、現在まで20球団もが新球場を建設しました。オリオールパークはそのレトロ調な外観がファンに受け、新しい球場を作れば観客が増えるという風潮が出始めました。
左右非対称なグランド、外野に丘がある、レフトの壁が異常に高い、滑り台がある…
日本ではあまり見ることができないユニークなボールパークの一部をまとめてみました。
スタンドにプールがあるリゾート型ボールパーク
まず、ご紹介したいのが、アリゾナ州フェニックスにあるアリゾナ・ダイヤモンドバックスの本拠地”チェイスフィールド”です!
チェイスフィールドがあるアリゾナ州は1年中ほとんど雨が降らず、真夏の日中には最高気温が40度にも上る砂漠の真ん中に位置しています。そのため、開閉式であるドーム球場ではありますが、雨を避けるためではなく、強い日差しから観客や選手を守るためとされています。
このボールパークの最大の特徴は宇宙観右中間の外野席にプールが設置されていて、3500ドルを払えば貸切で利用できます。3500ドルといえば日本円にすると約28万4533円と高額ですが、予約が後を絶たないそうです。このプールに飛び込んだホームランは”プールショット”と呼ばれています。
メジャー屈指の美しい景観を誇るボールパーク
次にご紹介したいのが、ペンシルベニア州ピッツバーグにあるピッツバーグ・パイレーツの本拠地”PNCパーク”です!
PNCパークの特徴は、内野席からピッツバーグの街並みが一望できるメジャー屈指の景観を見れる球場だということです。球場後方に見えるのが、元ピッツバーグパイレーツのレジェンド選手であるロベルト・クレメンテ選手の名前からとったロベルト・クレメンテ橋です。
クレメンテ選手は3000本安打も達成した名選手でしたが、慈善活動にも熱心でオフシーズン位は恵まれない子供達のために野球道具を送りに世界各地を飛び回っていました。しかし、3000本安打を達成した年に、ニカラグアへ慈善活動へ行く道中の飛行機が墜落してしまい、帰らぬ人となっていまいました。ライト側ののフェンスの高さはクレメンテ選手の背番号21にちなみ、21フィート(約6.4M)となっています。
その美しい景観を見やすいようにするために、スコアボードを左側に設置し、照明も右側には設置されていません。
レトロ調で新古典主義を先駆けた新時代のボールパーク
最後にご紹介したいのが、メリーランド州ボルチモアにあるボルチモア・オリオールズの本拠地”オリオールパーク・アット・カムデンヤーズ”です!
オリオールパークはレトロ回帰をコンセプトにし、古き良き時代を彷彿させるレンガと鉄鋼を合わせた外観をはじめ、それまでは、他スポーツとの併用が普通であったスタジアムを野球専用のボールパークにし、観客により臨場感を感じてもらえる作りとなりました。また、今ではどの球場でも見かける左右非対称のフィールドはオリオールパークが復活させたものです。
1992年に開場し、この新古典主義のボールパークは野球ファンに受け、オープン当初は前年比と比べて100万人もの観客を増やしました。オリオールパークは新球場建設ブームの火付け役となり、インディアンズの”プログレッシブフィールド”やロッキーズの”クアーズフィールド”、一番最近ではマーリンズの”マーリンズパーク”と続々と建設されました。
広島カープの本拠地”MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島”もこのボールパークのコンセプトに影響を受けています。
行けばワクワクする。そんな、ボールパークの世界に一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
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