あと一人だったのに…！？

シャーザー投手『あと一人』で完全試合を逃すもノーヒットノーラン達成！

2015年6月20日、ナショナルズ・パークにてナショナルズのマックス・シャーザー投手が、ジャイアンツのクリス・ヘストン投手に続いて今シーズン2人目となるノーヒットノーランを達成しました。

立ち上がりから快投を続けるシャーザー投手はパイレーツの打者を26人続けてアウトに仕留め、9回2死を迎え、打席には投手の代打としてホゼ・タバタ選手が入ります。カウント2-2となったところからファウルが続きシャーザーが投じた8球目は、タバタの左肘にあたって死球となってしまい、シャーザー投手はあと一歩のところで、史上24人目のパーフェクトゲーム（完全試合）を逃してしまいますが、続く打者を打ち取り、準完全試合によるノーヒットノーランを達成しました。

これまでにメジャーで『あと一人』で快挙を逃してしまった例は？

これまでに、あと一人で完全試合を逃した例はどのくらいあるでしょうか。メジャーでは2013年9月6日ペティット投手（ジャイアンツ）以来13人目だそうです。同年はダルビッシュ投手（レンジャーズ）も4月2日アストロズ戦で27人目の選手に安打を打たれて逃したのは記憶に新しいところだと思います。ちなみに死球で逃したのは、1908年ウィルツ投手（ジャイアンツ）以来107年ぶり2人目の珍事でした。なお、ウィルツ投手は10回でノーヒットノーランを達成したそうです。

日本プロ野球では？

日本プロ野球で9回2死から完全試合を逃したのは、1950年田宮投手（阪神）、1952年別所投手（巨人）、1962年村田投手（国鉄）2013年杉内投手（巨人）の4人ですが、杉内投手のみが四球で完全を逃し、他の3投手は安打を許したためノーヒットノーランも達成できませんでした。

西口投手は9回パーフェクトも…

他に2005年西口投手（西武）が9回27人のパーフェクトで締めるも、スコアは0-0のため延長戦に入り、10回先頭に安打を許してしまいました。9回をパーフェクトに抑えながら延長戦に入って、大記録を逃してしまうというのはこれが史上初の出来事でした。

なお、西口投手は2002 年8月26日の対千葉ロッテマリーンズ戦（西武ドーム）で、四球による出塁1つに抑える好投で9回2死までノーヒットノーランでしたが、小坂選手に中前打されて快挙を逃し、2005 年5月13日のセ・パ交流試合・対読売ジャイアンツ戦（インボイスSEIBUドーム）でも、死球による出塁1つに抑える好投で9回2死までノーヒットノーランでしたが、清水選手に本塁打されて快挙を逃してしまいました。

逆に1996 年9月23日の対近鉄バファローズ戦（西武球場）では、初回に水口選手にヒットを打たれたものの、途中8連続奪三振などもあり、結局許した走者は初回先頭の1安打のみの6-0の完封勝ち、このとき一度目の「準」完全試合を達成していました。

運も実力のうち？！

このようにあと一歩で大記録を逃した例も多くあり、完全試合は当然のこと、ノーヒットノーランも運が占める要素も少なからずあるようです。

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