もう絶対に不可能?打率4割 達成に必要な5つのこと
- 2014/10/6
- プロ野球
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夢の4割打者
長いプロ野球の歴史の中で、「打率4割」をマークした選手は未だに存在しません。シーズン最高打率は1986年、阪神のバース選手が記録した.389(453打数176安打)です。メジャーリーグを見ても、1941年のテッド・ウイリアムズが打率.406(456打数185安打)を記録して以来、70年以上4割打者は現れていません。
高打率をマークするには?
打率を上げる方法は、簡単に言うと2つあります。
- 安打を増やすこと
- 打数を減らすこと
「夢のまた夢」とも考えられるこの記録、どうやったら成し遂げることが出来るのか。どういう打者が打率4割を達成することが出来るのか。4割達成に必要なものを5つ挙げてみました!
1.選球眼
イチロー選手がプロ野球史上初の200安打を達成した1994年、546打数210安打で打率.385をマークしました。9本のヒットを増やすか、打数を19減らすかで「打率4割」をクリアできるという好成績でした。好球必打でヒットと四死球を両方増やすためには、選球眼は必要不可欠でしょう。1994年のイチロー選手の四死球はわずか59個でした。
2.俊足
クリーンヒットを200本打つのは、至難の技です。打ち損じた当たりでも内野安打にすることが出来れば、打率は上がっていくでしょう。「打率4割に1番近い」と言われるイチロー選手も、210安打の1993年には内野安打33本、メジャー記録の262安打も59本の内野安打を放っています。また、内野安打を警戒し、野手が前に来ればヒットゾーンも広がります。
3.長打力
単打ばかりの打者では、ストライクゾーンでどんどん勝負されてしまいます。ストライクカウントを稼がれ、おのずと四球は減っていきます。逆に、一発のある打者に対しては。厳しいゾーンで勝負されるため、四球は増えていくでしょう。2002年のバリー・ボンズ選手は198四球を選び、403打数149安打で打率.370の高打率をマークしています。また、外野手が前進するため、外野手の前へ落ちる単打となるヒットゾーンも減ってしまいます。歴代の高打率をマークした打者を眺めてみると、俊足の1番タイプよりも、中軸を任される打者が多い事実が残されています。
4.セーフティバントの技術
塁上にランナーがいる場合、セーフティーバントを試み、決められる技術は、4割達成に向けて活きてくるでしょう。セーフティバントを成功の場合は安打として記録され、仮に失敗したとしても犠打として記録され打数にカウントされません。
5.優れていない次打者
チャンスで回ってきた際に、4割を目指す打者は警戒され、勝負を避けられることが多くなるでしょう。それが、次打者が劣る場合はなおさらです。自動的に勝負が避けられる四球は、シーズン終盤の打率維持へとつながるでしょう。イチローはプロ野球では98四球で歴代13位、メジャーでも歴代30位に入る敬遠四球をマークしています。
高い技術と恵まれた条件があれば…
「打率4割」という偉業は、様々な技術・条件がなければ達成することは出来ません。しかし、それらを全て揃えなければ達成できないという訳でもありません。かつてのイチロー選手が少ない四死球ながらも、圧倒的な本数のヒットを打ったように。バリーボンズ選手が多くの四死球で打数が少ないながらも、その少ない打数で確実にヒットを打ったように。個人的には、オリックス時代中盤のイチロー選手のような、俊足で長打力もある3番打者タイプが今後4割の可能性があると考えています。
皆さんは打率4割を達成するには、何が必要だと思いますか?
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