何が起こるか分からない?!『史上最大の下克上』2010年の千葉ロッテのCSを振り返る
- 2014/10/8
- プロ野球
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日米での下克上
青木宣親選手が所属するカンザスシティ・ロイヤルズのシーズン最終戦にワイルドカード2位でのプレーオフ出場を決め、ディビジョンシリーズ出場決定戦では延長 回の末に逆転勝利。その勢いそのままにアメリカン・リーグ勝率1位のアナハイム・エンゼルスとの地区シリーズを3連勝で突破。ロイヤルズが勝ち抜く様は、まさに「下克上」でした。
日本でも、「史上最大の下克上」と呼ばれたチームがありました。2010年の千葉ロッテマリーンズです。
猛烈な追い込みでCSに滑り込みで出場
2010年のシーズン大詰め、千葉ロッテマリーンズは瀬戸際の戦いを強いられていました。一つでも負けたら4位に転落し、クライマックスシリーズ出場を逃すと言うギリギリの状況。しかし、見事3連勝し、クライマックスシリーズ出場を果たします。この時の里崎智也選手の一言が、後に歴史に刻まれることとなります。
「史上最大の下克上を見せる!」
このコメント以降、ロッテの試合では「史上最大の下克上」という言葉が用いられるようになりました。しかし、本当の激闘はここからでした。
クライマックスシリーズ ファーストステージ vs西武ライオンズ
2試合連続で9回表からの逆転劇
- ロッテ 6-5 西武 ○
- ロッテ 5-4 西武 ○
第1戦は4点ビハインドで迎えた9回に金泰均選手、里崎智也選手のタイムリーで追いつくと、11回に福浦和也選手のソロホームランで勝ち越し、ファイナルステージ進出に王手をかけます。翌日の第2戦も土壇場の9回に里崎選手のソロホームランで追いつき、延長11回に井口資仁選手のタイムリーで勝ち越し、そのまま逃げ切ります。2試合連続で9回までリードを許しながらも、逆転勝利という壮絶な試合展開は、まだまだ「史上最大の下克上」のシナリオの一場面でしかありませんでした。
クライマックスシリーズ ファイナルステージ vs福岡ソフトバンクホークス
2連敗からの3連勝
- ロッテ 3-1 ソフトバンク ○
- ロッテ 1-3 ソフトバンク ●
- ロッテ 0-1 ソフトバンク ●
- ロッテ 4-2 ソフトバンク ○
- ロッテ 5-2 ソフトバンク ○
- ロッテ 7-0 ソフトバンク ○
第2戦、第3戦と落とし、王手をかけられたロッテ。崖っぷちの状態から2連勝で逆王手をかけると、最終戦、ロッテ先発・成瀬投手がソフトバンク打線を完封する快投を見せ、日本シリーズの切符をつかみます。シーズン3位のチームが日本シリーズに進出するのは、史上初の快挙となりました。
日本シリーズ vs中日ドラゴンズ
延長15回引き分け、3試合の4時間ゲーム
- 中日 2-5 ロッテ ○
- 中日 12-1 ロッテ ●
- ロッテ 7-1 中日 ○
- ロッテ 3-4 中日 ●
- ロッテ 10-4 中日 ○
- 中日 2-2 ロッテ △
- 中日 7-8 ロッテ ○
ロッテの3勝2敗で迎えたシリーズ第6戦は、球史に残る試合となります。8回にロッテが追いつき、同点になって以降、試合は延長15回まで続き、規定により引き分けとなりました。引き分けは24年ぶり、試合時間5時間43分は日本シリーズ最長記録でした。シリーズ全体を見ても、7試合で試合時間が4時間を超えたのが3試合という、死闘となりました。
そして、第7戦、3回には中日に4点のリードを許しながらも、7回に逆転。一度は追いつかれるも、延長12回に岡田のライトオーバーのスリーベースで勝ち越しました。ロッテは5年ぶり4度目の日本一に輝きました。里崎選手が宣言して、約1ヶ月間の戦いの末に、遂に「史上最大の下克上」を達成したのです!
何が起こるか分からない短期決戦。一戦一戦、一球一球に勝利の女神が行ったり来たりする中で、選手たちはどのようなプレーを見せるのか。短期決戦ではペナントレースでは見られないまた違ったドラマがあり、それもまた楽しみですね!
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