世界は広い!各地の野球を撮り続けている『世界の野球写真展』

  • 2015/7/23
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「世界の野球写真展」って?

世界各地で野球に関する写真を撮り続けている写真家がいるのをご存知でしょうか?

wakasugimasaya91.wix.com/baseballphotos

2012年から日本や台湾で、世界の野球写真展を開催している若杉雅也氏です。

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普通、野球の写真と聞いたら、プロ野球などの選手のプレー写真を思い浮かべるのではないでしょうか。ところが、若杉氏の写真のユニークなところは、選手の写真のみならず、球場のスタンドの光景やファンの表情を切り取った写真が多いことにあります。

「自分はプロのカメラマンではないので、カメラマン席にも入れなかったし。だったら、アマチュアならではの写真を撮ろうと。」

実際に掲載されている写真を見ると、子供たちが野球を楽しむ様子や野球観戦を楽しむファンの様子、各国の球場の写真やチアリーダーの写真など、野球を取り巻く様々な視点から撮影された写真が多くあることがわかります。

メジャーリーグやWBCの様子も収められています。

 

どんな写真が掲載されている?

若杉氏が写真を撮り始めた理由は、そのままこの野球展におけるテーマに繋がります。

「世界に目を向けるようになったのは、2010年に就職活動に失敗したのがきっかけです。アメリカ、カナダ、フィリピン、台湾と渡り、その後の人生を変える出来事と出会いました。台湾の野球。あまりの面白さに、これは見に行くしかない!と、世界の野球旅を決意しました。2013年は,アメリカ・カナダ・メキシコ・キューバ・プエルトリコ・韓国の野球を周ってきました。それから、世界の野球の写真を広げてみよう!と思い、写真を撮り、写真展を開催しています。」

私たちが目にする野球と言えば日本のプロ野球や高校野球。海外と言っても日本人選手の活躍するアメリカのメジャーリーグぐらいではないでしょうか。韓国や台湾のプロ野球も目にすることはあっても、スタンドやファンの雰囲気などにフォーカスした写真などはあまり目にすることはありません。さらに中南米など、WBCなどで野球が盛んなことは何となく知っていても、やはり実際のプレーやファンの表情などは全くと言っていいほどメディアの報道の対象にはなりません。

若杉氏の写真はそのような点にスポットが当てられた稀有な写真と言えます。

「治安が悪い国が多かったけど、球場では野球を通じて人と仲良くなれたし、いろんな人に助けてもらった。だから、ファンを撮った写真が多いのかもしれないですね」

「WBCグループリーグでプエルトリコがアメリカを破って決勝ラウンド進出を決めたとき、隣にいたプエルトリコ人が国旗を掲げて泣いていた」

「キューバの少年野球では、選手の母親が監督よりも真剣に審判の判定に抗議していた(笑)。そういう、野球を通じて人間の喜怒哀楽を表現しているような人々の姿にグッとくるんですよね」

 

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最も伝えたいこと

このプロジェクトを通して最も伝えたいことは、世界の野球の面白さだと語ります。日本以外にも、面白い野球が世界にはあることを、写真を通して表現したい。その結果、野球そのものの人気上昇や、各々の国の野球ファンが増えることに繋がればと語っています。

「朝から晩まで布団の中にいた人間が、海外に飛び出て、路上で写真を広げ、世界の野球写真展という未知の活動を始めました。その中での葛藤や出来事を知ってもらい、来てくれた人に楽しんでもらえたらと思っています。その結果が、誰かの、海外に踏み出す勇気や、新しいことに挑戦する力に繋がればと思っています」

と、野球のおかげで知った、旅の面白さや何かに挑戦することも表現したいとも語っています

 

世界の野球イベントを構想中?

若杉氏自身も高校まで野球を続け、大学で人生の目標を見失った際、再び野球に新たな価値を見出すようになったそうです。その野球を軸として、世界を回り、野球を巡り、その周辺の人々を撮影し続けてきた事が、若杉氏の「旅」の流れとなっています。

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また、若杉氏は様々な媒体でのインタビューの中で常々「日本人に、もっと世界の野球を知ってほしい」と語っています。現在は若杉氏が就職したため、世界の野球写真展としての活動は休止中ですが、2017年のWBCでは、大会前後に世界の野球イベントを構想中のようです。これからも私たちの知らない野球の世界を見せてほしいですね。

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