元プロ野球選手が高校野球の監督に!注目の5人を紹介






徐々に高校野球界で活躍し始めているプロ出身監督

2014年1月、プロ側の日本野球機構とアマ側の学生野球協会の研修をし、認定すれば母校に限らず、高校を指導する事が可能になりました。これまでは狭き門でもあった高校野球の指導者でしたが、2日間の研修で認定をもらえば高校の指導が可能になり、元プロ野球選手らが高校野球の指導者になるケースが増えてきています。

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大越基 早鞆

  • 高校時代は仙台育英のエースとして3年夏の甲子園に出場し決勝まで勝ち進むも、延長で敗れました。
  • 早大に進学するも退学。カリフォルニアリーグのサリナス・スパーズに入団し、その年の秋に福岡ダイエーホークスから1位指名を受けて入団します。
  • 2004年に東亜大学に編入し、野球指導者になるために、スポーツ心理学や指導技術を学びました。2007年4月に早鞆高校に着任しました。
  • 厳しい環境に身をおくため、あえて選手時代の人脈が無い土地を選びました。2009年5月に野球指導者として認定され、同年9月から監督になりました。2011年秋季中国大会ベスト4に進出し2012年のセンバツ甲子園出場を果たしました。

 

大野久 東洋大牛久 ロビーナ高 (オーストラリア)

  • 高校時代は取手ニで、2年夏、3年夏に甲子園連続出場。エースとして活躍しました。東洋大学に進学しベストナインを2度受賞。卒業後は日産自動車に入社し、打撃で活躍を見せました。
  • 1984年にドラフト5位で阪神タイガースに入団。1番打者として活躍し、トレードで福岡ダイエーホークスへ移籍。ダイエーでは盗塁王に輝きました。
  • 退団後、中央学院大に入学し教職資格を取得。卒業後、2000年から東洋大牛久で社会の教師として教鞭を執り、教職期間に従って2003年から東洋大牛久野球部の監督として10年間チームを率いました。2014年にオーストラリアで野球指導者ライセンスを取得しオーストラリアU18のコーチやロビーナ高のコーチを務めている異例の監督です。

 

楠城徹 九州国際大附

  • 小倉高から早大に進学し1973年にリーグ優勝を果たしました。ベストナインにも選ばれ、日本代表にも選出された実績があります。同期に現在、秀岳館で監督を務めている鍛治舎匠監督がいます。
  • 1973年に太平洋クラブライオンズから2位指名を受けてプロ野球界入り。1980年で現役引退。引退後は西武ライオンズや楽天イーグルスなどでスカウト部長や編成部長を務めました。
  • 2012年に楽天を退団し、2014年に学生の指導に必要な学生野球資格の回復を認定し、同年6月に若生正廣氏(現埼玉栄監督)の後任として九州国際大附属の野球部監督に就任しました。チームは楠城監督の指導の下で、2015年夏の甲子園に出場し3勝を挙げて、ベスト8に進出しました。
  • 学生野球資格を回復した元プロ野球選手が、高校野球監督として甲子園で勝利を挙げたのは楠城監督が初めてでした。主な教え子は山本武白士選手(九州国際大附→DeNA)

 

若林弘泰 東海大菅生

  • 原辰徳選手に憧れて東海大相模に入学。大学は東海大に進学。1986年、2年時に最優秀投手を獲得しました。日立製作所を経て、1991年ドラフト4位で中日ドラゴンズに入団しました。
  • プロ入り後、故障に悩まされ、最初の3年間を棒に振りました。故障から復活するもチームの若手への世代交代が進み、1997年に現役引退。
  • 引退後は佐川急便で5年間勤務するも、同じ地元の先輩が岐阜で高校野球の監督をしていることを知り、以前から思っていたアマチュア野球指導者の思いを再び意識するようになりました。37歳時から2年間、名城大に在学し、教員免許を取得。2007年から東海大菅生高校の社会科教師となり、2009年から東海大菅生野球部の監督となりました。
  • 2014年秋に西東京大会を制して2015年春のセンバツ甲子園に出場しています。主な教え子は勝俣翔貴選手(東海大菅生→国際武道大)。

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金森栄治 金沢学院東

  • PL学園、早稲田大学、プリンスホテルを経て西武ライオンズに入団。阪神タイガース、ヤクルトスワローズでも活躍し、1996年で現役引退。
  • 2001年から西武ライオンズの打撃コーチ補佐となり、和田一浩選手、アレックス・カブレラ選手、スコット・マクレーン選手を開花させリーグ優勝に貢献しました。さらに、阪神、ソフトバンクの打撃コーチも務めました。
  • 2013年、野球解説者として活動しながら、高校生への指導に必要な日本野球協会の指導者講習会を受講しました。
  • 2014年4月に、契約期間3年の条件で、地元の金沢学院東高校の野球部監督に就任。2015年夏の石川大会ではベスト8まで勝ち進み、順調にチームを強くしています。

 

元プロ監督が高校野球史に名を残すか?!

九州国際大附の楠城監督が、元プロ野球選手の指導者として、初めて甲子園で勝利を挙げました。プロ野球界での経験を活かし、高校野球監督を目指す元プロ野球選手は増えてきており、高校野球界の歴史に名を残すプロ出身の監督が現れるかもしれません。今後に注目したいところです。

 

野球だけではなく、その後の人生につながる指導を

また、高校球児としての3年間は、人間としても成長する3年間であると言えるでしょう。プロ野球選手という貴重な自身の経験を生かして、人間性や社会性などの指導にも力を入れて、進学・就職後にも活かしていけるような指導も期待したいですね!

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外木寿希也

投稿者プロフィール

1996年/茨城県水戸市出身/AB型
『趣味』
野球観戦.草野球.筋トレ.ボクシング
茨城の高校野球展望・速報。
草野球チームに所属しています。

『好きな野球チーム』
阪神.DeNA.東洋大.青学大.常総.明秀.土日大.聖光.東邦.習志野

『ジャンル』
高校野球が主です。
プロ 大学 社会人野球など幅広く挑戦しています。

『目標』
野球等のスポーツ分野をメインでライティング、次世代プレイヤーを支援できるライターを目指しています。読者の皆様が納得でき、何度も読み返したくなる、説得力のある記事を書いていけるように頑張ります。

今年の茨城 イチオシ選手はプロ入りの兄を超えれる素材 明秀日立 細川拓哉選手です。投打に存在感を見せる2年生です。ぜひチェックを!


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