これからの時代はオーナーにも注目!イチロー所属のマーリンズの『わらしべ長者』オーナー ジェフリー・ローリアってどんな人?
- 2016/4/8
- メジャーリーグ
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もはやお家芸の「ファイヤーセール(主力一斉放出)」
ナショナル・リーグ東部地区に所属するマイアミ・マーリンズ。イチロー選手が2015年に契約を交わしたことで一躍日本での知名度が上がりました。
そのマーリンズの筆頭オーナーが今回のテーマであるジェフリー・ローリア氏です。
ローリア氏はメジャー30球団の中でも特に「個性派」なオーナーであると言えます。キーワードは「わらしべ長者」と「ファイヤーセール」です。
「わらしべ長者」と呼ばれるワケ
- 1989年にレンジャーズの3Aチーム オクラホマシティー89ers」を380万ドル(約3億4200万円)で購入
- 4年後の1993年には、89ersを購入時の倍以上の800万ドル(約7億2000万円)で地元の投資グループに売却
- 1999年に出資額1200万ドル(約10億8000万円)でモントリオール・エクスポズの約4分の1のシェアを手に入れる
- その後、オーナーグループにチーム強化を理由に増資を提案し、一人で勝手に1800万ドル(約16億2000万円)を増資し、チーム所有率を勝手に94%まで引き上げる
- オーナーグループは激怒し、裁判沙汰になるも、それをよそに2002年にローリア氏はリーグ機構にチームを1億2000万ドル(約108億円)で売却。さらに、パド・セリグから3850万ドルの無利子のローンを与えられる
- 手にした合計1億5850万ドル(約142億6500万円)で、フロリダ・マーリンズを買収し、オーナーとなる
1989年の3A買収から、大金を手にし、そしてメジャー球団のオーナーとなったローリア氏は、まさに「現代のリアルわらしべ長者」と言えるでしょう。
一度もリーグ優勝せずに2度ものワールドチャンピオンに輝くも
マイアミ・マーリンズはメジャーでも異色なリーグ優勝を一度もしたことがないのにもかかわらず、ワールドチャンピオンに2度も輝くという異色な経歴があります。ワイルドカードの恩恵を十分受けているチームと言えるでしょう。2004年に松井秀喜選手が所属するニューヨーク・ヤンキースが、ワールドシリーズでマーリンズに負け、敗退したことがまだ記憶に新しいです。
しかし、ワールドチャンピオンに輝いた翌年や大型補強がうまく機能しなかった時に、主力選手を大量に放出する「ファイヤーセール」を行うのがローリア・マーリンズの恒例となっています。
もはやお家芸となっている「ファイヤーセール」にはローリア氏の意図があります。年棒が高騰しそうな選手を放出し、チームの総年棒を下げ、リーグから補助金をもらうことによってチームの運営を行っています。リーグ機構も再三注意はしているものの、ローリア氏はのらりくらり回避しています。
2016年もその動向に注目!快進撃なるか?!
イチロー選手の終身雇用や、ジョンカルロ・スタントン選手との超大型契約で近年話題となっているマイアミ・マーリンズ。2015年オフは大きな「ファイヤーセール」なく、2016年シーズンを迎えることになります。2015年は早々と優勝戦線から脱落してしまいましたが、怪我人なくフルメンバーでシーズンを戦うことができれば、十分台風の目になり得るチームです。さらには、今後は成績だけでなく、ローリア氏を含む球団の動きに注目してみても面白いかもしれませんね。
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