資格１年目での選出なるか？！

2015年のアメリカ野球殿堂入り選手が発表されました。野球殿堂入りは、全米野球記者協会（BBWAA）に10年連続で所属した記者たちの投票で決まります。MLBで10年以上プレーした選手のうち、引退から5年以上が経過した元選手に資格が与えられますが、1年目での殿堂入りはスーパースターの中でも別格の存在です。

今年は資格１年目でランディ・ジョンソン氏、ペドロ・マルティネス氏、ジョン・スモルツ氏の元投手3人が選出されました。

ヤンキースから自由契約（FA）となっているイチロー選手は、引退後の野球殿堂入りが確実とされていますが、資格１年目での選出はあるのでしょうか。

そこで資格１年目で殿堂入りしした代表的な10選手とイチロー選手の成績を比較してみました。

 

 

イチロー

通算成績　

打率3割1分7厘　2844安打　112本塁打　717打点　487盗塁

タイトル

MVP1度　首位打者2度　最多安打7度　盗塁王1度　オールスター選出10度　ゴールドグラブ10度

 

以下、資格1年目で殿堂入りしした10選手

ベーブ・ルース（外野手、投手）　1936年選出

通算成績

打率3割4分2厘　2873安打　714本塁打　2213打点　123盗塁

タイトル

MVP1度　首位打者1度　本塁打王12度　打点王6度　オールスター選出2度

 

タイ・カッブ（外野手）　1936年選出

通算成績

打率3割6分6厘　4191安打　117本塁打　1938打点　892盗塁

タイトル

MVP1度　首位打者12度　本塁打王1度　打点王4度　三冠王1度

 

ホーナス・ワグナー（内野手）　1936年選出

通算成績

打率3割2分8厘　3420安打　101本塁打　1733打点　723盗塁

タイトル

首位打者8度　打点王5度　最多安打2度　盗塁王5度

 

ジャッキー・ロビンソン（内野手）　1962年選出

通算成績

打率3割1分1厘　1518安打　137本塁打　734打点　197盗塁

タイトル

MVP1度　首位打者1度　盗塁王2度　オールスター選出6度

 

ハンク・アーロン（外野手）　1982年選出

通算成績

打率3割5厘　3771安打　755本塁打　2297打点　240盗塁

タイトル

MVP1度　首位打者2度　本塁打王4度　打点王4度　最多安打2度　オールスター選出21度　ゴールドグラブ3度

 

オジー・スミス（内野手）　2002年選出

通算成績

打率2割6分2厘　2460安打　28本塁打　793打点　580盗塁

タイトル

オールスター選出15度　ゴールドグラブ13度

 

エディー・マーレー（内野手）　2003年選出

通算成績

打率2割8分7厘　3255安打　504本塁打　1917打点　110盗塁

タイトル

本塁打王1度　打点王1度　オールスター選出8度　ゴールドグラブ3度

 

カル・リプケンJr（内野手）　2007年選出

通算成績

打率2割7分6厘　3184安打　431本塁打　1695打点　36盗塁

タイトル

MVP2度　最多安打1度　オールスター選出19度　ゴールドグラブ2度

 

フランク・トーマス（内野手、DH）　2014年選出

通算成績

打率3割1厘　2468安打　521本塁打　1704打点　32盗塁

タイトル

MVP2度　首位打者1度　オールスター選出5度

 

ルー・ゲーリッグ（内野手）　1939年選出

通算成績

打率3割4分0厘　2721安打　493本塁打　1995打点　102盗塁

タイトル

MVP2度　首位打者1度　本塁打王3度　打点王5度　三冠王1度　最多安打1度　オールスター選出7度

 

日本人で殿堂入りした選手はいない

もちろんこれまで、日本人のメジャー殿堂入り選手はいません。しかもこれが資格1年目での選出なれば快挙です。そのためには目安とされている通算3000本安打などを達成しておきたいところです。しかし、すでにシーズン最多安打記録の262安打や、至上2人目のMVP&新人王など、そのインパクトは十分ではないかと思います。ぜひ期待したいところです！

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