甲子園のマウンドからプロ野球の世界へ〜あのピッチャーたちは、甲子園で何球投げてきた?

  • 2016/8/29
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600球は当たり前?! 7試合で900球も!?

2013年のセンバツ。5試合で772球投げた済美高校の2年生エース安楽投手。このことをきっかけに、球児たちの投球過多問題は頻繁に話題に上がるようになりました。今回は、甲子園に登板し、後にプロの世界へと進んだピッチャーたちの球数と成績を見ていきたいと思います。(プロ入り後の成績は2016年8月24日終了時点)

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早稲田実業 斎藤佑樹:948球

  • 7試合 948球(2006年 夏の甲子園:優勝)
  • プロ6年目 66試合 14勝20敗
  • この夏は決勝戦がなんと延長15回の再試合。延長の上さらに1試合多くなったため、優勝投手の中でもずば抜けて多い投球数となりました。69投球回数と総投球数948球ともに1大会での最多記録となっています。

 

花巻東 大谷翔平:173球

  • 173球 (2012年センバツ:初戦敗退)
  • プロ4年目 76試合 73勝13敗
  • この年春夏連覇を果たす大坂桐蔭との一戦に登板。8回途中を投げ、173球。11奪三振をマークしながらも、7安打11四死球で9失点を喫しました。

 

済美 安楽智大:772球

  • 5試合 772球(2013年センバツ:準優勝)
  • プロ2年目 10試合 2勝3敗
  • 当時2年生ながらも、チームが準優勝した5試合全て1人投げきりました。初戦での延長13回完投を含む計46回を投げ、奪三振37、被安打44、失点18、自責点12、防御率2.35という成績を残しました。

 

横浜 松坂大輔:767球

  • 6試合 767球(1998年センバツ:優勝)
  • プロ18年目
    プロ野球 204試合 108勝60敗
    メジャー 158試合 56勝43敗
  • この年の松坂は1年間無敗記録となる公式戦44戦無敗をマーク。甲子園の通算成績は
    11登板 防御率0.78 10完投 6完封 11勝 0敗 99回 奪三振97
    と、多くのイニングを投げながらも抜群の安定感を誇りました。

 

大坂桐蔭 辻内崇伸:696球

  • 5試合 696球(2005年夏:ベスト4)
  • 2013年引退(1軍試合出場なし)
  • 1回戦の春日部共栄戦で参考ながら156キロをマーク。ベスト4入りした時点で歴代2位の65個の三振を奪いました。

 

東海大相模 一二三慎太:665球

  • 5試合 665球(2010年夏の甲子園:準優勝)
  • プロ6年目(1軍出場機会なし)
  • 大会前にサイドスローに転向。6試合を投げ、31奪三振・被安打52・自責点28を記録しました。

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東北 ダルビッシュ有:505球

  • 5試合505球(2004年夏3回戦敗退)
  • プロ12年目
    プロ野球 167試合 93勝38敗
    メジャー 93試合 43勝28敗
  • サイドスローの真壁投手との併用が記憶に残っている方も多いと思います。最後の夏は5試合完投し奪三振58自責点6。投球数の議論にになると野球界に対して様々なコメントを発信するため、高校野球の投球数の問題にも持論を持っていることでしょう。

 

駒大苫小牧 田中将大:658球

  • 6試合658球(2006年夏 準優勝)
  • プロ10年目
    プロ野球 175試合 95勝35敗
    メジャー 69試合 35勝16敗
  • 2年時は決勝で最後のバッターを150キロのボールで打ち取りました。エースとして夏3連覇に挑んだ高3の夏は体調不良と戦いながら、途中からマウンドへ上がる起用となりました。それでも、1試合平均100球以上投げています。

 

大坂桐蔭 藤浪晋太郎:659球 & 516球

  • 5試合 659球(2012年センバツ:優勝)
  • 4試合 516球(2012年夏の甲子園:優勝)
  • プロ4年目 91試合 41勝30敗
  • 大谷選手と並ぶ次世代の期待の選手。準決勝・決勝の2試合は完封で締めるという離れ業をやってのけ、また、夏の甲子園では全試合で150キロオーバーをマークしています。甲子園通算9登板で完投8・完封2。防御率は1.07でした。

 

前橋育英 高橋光成:687球

  • 6試合687球 (2013年夏の甲子園:優勝)
  • プロ2年目 25試合 9勝12敗
  • 高2年の夏にエースとして甲子園のマウンドへ。5完投2完封、6試合でわずか失点2という安定感抜群のピッチングで前橋育英を初優勝に導いています。プロ入り後は1年目から5勝・1完封。今後のさらなる飛躍が期待されます。

 

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『〇試合連投』『〇〇〇球熱闘完投!』とメディアで投球数が強調されることが多い高校野球界。『投げないと肩はつくれない』『1試合完投してからが本当の調子』などという声も存在しますが、投球数が多すぎるのでは?という意見が出てきて久しいですが、あなたはこれをどう思いますか?

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加藤隆之神楽坂ウナギ整骨院院長・ブロガー

投稿者プロフィール

東京の神楽坂で整骨院を経営するブロガー・柔道整復師。
開業以来1400日連続更新中のブログ『ウナホネくん日記』で
絶え間なく情報発信に力を入れている。

フランス語を流暢(?)に操り、筋トレをこよなく愛する治療家でもある。
www.unahone.net/diary
歪んだ背骨を整える矯正治療を得意とする。


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