仰木オリックスvs長嶋巨人!豪華メンバーすぎる1996年日本シリーズ

  • 2016/6/26
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松井vsイチローが実現した唯一の日本シリーズ

「松井秀喜」と「イチロー」。

メジャーリーグを舞台に輝かしい成績を残した、まさに「日本人最高打者」と呼べるこの二人が対峙した唯一の日本シリーズがあります。

1996年に行われた日本シリーズはこの二人だけでなく、様々な人たちの思いが詰まった特別な日本シリーズでした。

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安打製造機・ミスター完封・クセ者も出場

最大11.5ゲーム差をひっくり返す劇的な優勝を果たした巨人は、先発陣に「ミスター完投」斎藤雅樹投手、ガルベス投手が共に16勝で最多勝を獲得。野手では松井秀喜選手、落合博満選手といった大打者をはじめ、「クセ者」の異名をとった元木大介選手らが脇を固めており、厚みのある打線を形成していました。

対してイチロー選手のサヨナラ打でリーグ優勝を決めたオリックスは、1番田口選手、2番大島選手、3番イチロー選手、4番ニール選手という強力上位打線で得点を奪い、2人のストッパー平井投手、鈴木平投手で守りきるという戦い方で勝ち星を重ねました。

 

【第1戦】巨人3-4オリックス(延長10回)

イチロー選手の勝ち越し弾でオリックス先勝

【第2戦】巨人0-2オリックス

4投手完封リレーで連勝

【第3戦】オリックス5-2巨人

猛攻で16勝ガルベス投手KO

【第4戦】オリックス1-5巨人

巨人下位打線が猛攻で反撃

【第5戦】オリックス5-2巨人

斎藤雅樹もKOで仰木監督初の日本一

 

徹底マークを受けたイチロー・松井

  • イチロー:19打数5安打1打点1本塁打
  • 松井秀喜:19打数4安打0打点

攻撃の軸である2人とも徹底的にマークされ、本来の打撃を発揮することはできませんでした。そんな中、第1戦で決勝点となる本塁打を放ったイチローの勝負強さは「さすが」と言えるでしょう。

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神戸で叶えた「がんばろうKOBE」

1995年、神戸を阪神淡路大震災が襲い、多くの犠牲が出ました。震災後練習もままならないな中、オリックスは被災地復興のシンボルとして優勝を目標に掲げ「がんばろうKOBE」をスローガンとしてシーズンに臨みました。

そうして迎えた1996年10月24日、日本シリーズ第5戦。オリックスブルーウェーブは地元・神戸の地で日本一を決め、これ以上ない最高の形で被災地を勇気づけました。

 

「日本一」から世界最高峰の舞台へ

この年の日本シリーズはオリックス上位打線の奮闘とリリーフ陣の力投が実を結び、4勝1敗という結果でオリックスが日本一となりました。イチロー選手はこの日本シリーズの5年後、2001年にメジャーリーグへ挑戦、松井選手も2000年に日本一を果たすとその3年後にアメリカへと渡りました。その後の彼らが世界最高峰の舞台で輝かしい活躍を見せたことで、この日本シリーズは「あの二人が対決した」ものとして『伝説』となりました。

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