まさか今年は『歩いて』記録達成?!四球神・柳田悠岐の記録を予想する
”トリプルスリー男”が新たな記録を作る
2016年の記録は走るのではなく、歩いてかもしれない。「四球神」というと楽天にも在籍したケビン・ユーキリス選手を思い浮かべるかもしれないが、少なくとも日本プロ野球においては次元が違いそうです。65年ぶりに18試合連続四球をマークし、王貞治氏の持つ日本記録に並んだ柳田悠岐選手。今回は、柳田選手が2016年に「四球の記録」をどこまで塗り替えていけるかに注目します。
シーズン最高四球数に目を向けると
シーズン最高四球は1974年に「世界の王」こと王貞治氏が記録した158個です。当時は130試合制だったので1試合あたり1.2個の計算です。柳田選手は19試合で25個と1試合あたり1.3個のペースなので、143試合換算するとなんと186個。試合数が違うとは言え、ここまで数字を伸ばしたら当分破られない記録となるでしょう。ちなみに、2015年シーズンにセ・リーグでトリプルスリーを達成した山田哲人選手も21試合で18個と0.9個なので129個ペース。こちらも歴代5位の記録です。トリプルスリーを達成した2人が、2016年は四球で記録を作るかもしれません。
シーズン最高出塁率も狙える
四球数が多いということは、出塁率は高くなります。現在の柳田の出塁率は四球記録が途切れた4月20日現在で.478です。歴代最高出塁率は1986年の落合博満(ロッテ)の.486となっており、こちらの記録更新も期待されます。本塁打を打たれるより四球で塁に出すほうがいいという考えのもと、投手たちは厳しい攻めを続けます。シーズン終盤までこの攻め方なのか要注目です。
世界は広い!メジャーリーグでは驚異の数字が
強打者の宿命ともいえる四球攻め。柳田選手や王氏の記録もすごいですが、メジャーリーグにはもっとすごい記録の持ち主がいます。
2004年のバリーボンズの成績を見てみましょう。
- 147試合 373打数129安打
- 打率.362 45本塁打 101打点
- 四球232(内敬遠120)出塁率.609
147試合ということは143試合制である2016年のNPBとほぼ同じです。驚異的なペースで四球を選んでいる柳田選手でも追いつけないボンズ氏の四球数は「神の領域」と言えるでしょう。四球数232、敬遠120、出塁率.609は現在もメジャーリーグ記録となっています。
柳田選手は四球を狙わず、フルスイングで打つことを心がけた結果の連続四球記録となりました。やはり、打撃での威圧感があるからこその四球記録といったところでしょうか。連続四球記録は途切れてしまいましたが、2年連続のトリプルスリーだけでなくシーズン最多四球、シーズン最高出塁率も目指して欲しいと思います。
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