選手の人間力を伸ばす力~横浜高校 渡辺元智監督の名言集
- 2016/4/16
- 高校野球
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甲子園出場27回 通算51勝
約半世紀近く、横浜高校を率いた渡辺元智監督。春夏通算5度の全国制覇を成し遂げ、松坂大輔投手や筒香嘉智選手、涌井秀章投手など球界を代表する選手たちを指導してきました。今回は、名将 渡辺監督の名言を振り返るとともに、横浜高校の指導法を探りました。
「甲子園には、魔物なんて棲んでいない。もしも、棲んでいるとしたら、お前たちの心の中にいる」
「多くのボールを使うスポーツはボールそのものの得点を競う。サッカーもバスケットもテニスも。だが野球は人がホームに生還して得点を競う。その得点を阻むのも人。ボールを媒介して切磋琢磨し、人同士の会話を続けていこうじゃないか、と思える」
「栄光より挫折。勝利より敗北。成功より失敗。白いボールを追いかける中に人生がある。教え子たちには人生の勝利者になってもらいたい」
「(渡辺監督にとって甲子園とは?)行くたびに心が洗われる。いろんなことを教えてくれる場所です」
「登った山は必ず下りてこなければならない。そして、また新しい山に登り始める」
「優勝候補が強いのではなく、勝ったチームが強い」
「投手はマウンドでは孤独、人と闘うまえにまず自分と闘え」
「仲間は宝、誰一人いらない者はいない」
「闘志なき者はグラウンドを去れ」
「右も左も高校野球一筋だった。白い球を追いかける中に人生があった」
小倉部長との2人3脚の日々
横浜高校の指導は、技術論と人間論の2つのアプローチをしています。技術面を教えるのは「名伯楽」として有名な横浜高校元部長兼コーチの小倉清一郎氏。あの松坂大輔選手も小倉氏が発掘し、甲子園春夏連覇の大エースに育て上げました。
小倉氏は対戦校の投手陣や打線を徹底的に分析する「参謀」として知られ、対戦校の特徴を事細かに記されたノートは「小倉ノート」言われており高校球界でも有名です。
一方、渡辺監督が教えるのは人間力で、横浜高校の野球しかしらない選手達のために、政治家や企業家など異業種との交流を図り、考え方を吸収し選手達に伝えていきます。伝えていくことによって、視野を広げ、いろんな角度から物事を見れるようになります。
横浜高校の選手達の「技術力と人間力」を伸ばしていくのに、二人三脚での指導がなければ、今の横浜高校はなかったでしょう。
新生・横浜高校
2015年夏に渡辺元智氏が横浜高校監督を勇退し、監督を受け継いだのが前部長を務めていた”平田徹”現監督。2006年に同校コーチに就任し、2010年に野球部部長になりました。渡辺氏・小倉氏の下で10年近く、野球部に携わっており、監督を受け継ぐのは自然な流れでした。
平田監督が就任しての新チームは、秋季大会で東海大相模を圧倒。「渡辺チルドレン」が残り、エースである最速151㌔右腕”藤平尚真”投手に注目が集まっています。渡辺・小倉イズムを伝承した平田監督。この夏、新しい横浜伝説の始まりに目が離せません!
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