最高の型付けをしたい!そんなあなたに贈る『グラブ型付け職人に聞いてみた』
グラブの型付けをしたい!
料理人にとっての包丁、書家にとっての筆、レーサーにとっての車、ドラえもんにとっての四次元ポケット・・・野球人にとってのグラブ!野球に真摯に向き合う人ほど、大事にするのがグラブ!
その大切なグラブの型付け、みなさんはどうしてますか??
グラブの型付けについて、草野球界にその名を轟かせているという噂の野球専門店、ベースボールパークの山田さんにいろいろ聞いてきました!
久保田スラッガーの名人に師事
ベースボールパーク代表の桑野氏は、久保田スラッガーのグラブ型付け名人の江頭氏に師事し、型付けを学んだとのこと!江頭名人とは、湯もみ型付けを生み出した人。現在のグラブの基礎を作ったと言っても過言ではない存在。
東京都内ではミズノ本店とここだけ!ミズノ「匠加工」の資格保持
さらに、桑野氏は、ミズノの「匠加工」の資格も持つ。「匠加工」はミズノプロとグローバルエリート対象に、プロと同様の型付けを行うサービス。東京都内だと、ミズノ東京店以外では、ベースボールパークだけ!
「匠加工」とは、イチロー選手・松井選手を始めとするメジャーリーガーや国内トップのプロのグラブを手がけるミズノの岸本名人が、グラブ作りの最終工程で行う仕上げ。桑野氏はその岸本名人から直伝で指導を受けたとのこと。
まさに、型付けといえば、ベースボールパーク!ってことですね。
型付けに王道なし!
ということで、早速山田さんに聞いてみました!
-ベースボールパークで型付けをすればもうバッチリですね!
「いえ、お店でやる型付けはあくまで入り口です。 キャッチボールできる、ノックをとれる最低限の状態にするだけ。 あとはやっぱり、使いながらやわらかくしていくのが基本ですね」
…王道はないんですね。。
とはいえ、その入り口まででも、なかなか自分でやろうとすると難しいもの。実際、ベースボールパークには、自分で試みて失敗したグラブが持ち込まれることもあるそうです。
何千個と型をつけて分かるようになる「曲がるポイント」
-自分でやろうとすると、何が難しいのでしょうか?
「難しいのは、
・曲がるポイントを見極めること
・革全体をシワにならないようにほぐすこと」
曲がるポイントの見極めができるようになるまでに3-5年かかるのでは、と山田さんはおっしゃってました。数にして、何千個という経験でしょうか。
グラブは、例え同じ型番であっても、ひとつひとつすべて違い、同じものはないのだということです。動物の皮を使っているがゆえ、まさに生き物なんですね。
「手を入れてみると分かります」という山田さんが実際に見極めるのは、ポケットをつくるためのジャストな線。
お客さんから直接注文を受け、細かいこだわりも聞きながら、その人のためにひとつひとつ仕上げています。このように、経験によって培われる職人の技。ちょっとやそっとで真似るのは難しそうです。
スチーム加工の工程
ここで、匠の技、型付けの工程を見せてもらいました。今回拝見したのは、スチーマーで柔らかくした後に型をつける、スチーム加工。
①スチーマーで蒸して革を柔らかくする。
②型付け作業(木槌で叩く)
③型付け作業(手で揉む)
確かめる山田さん
④オイルを塗る
型が崩れたらヘルメットにかぶせよう
崩れてしまったものを直す場合は違う工程があるのでしょうか?
「基本的には新品の型付けと同じです。ついてしまったくせをのばして、新たに型をつけ直します。ただ、やわらかくなりすぎているとうまくいかないですね」
そして、自宅でもできるくせののばしかたを教えてもらいました。
「ペシャンコになってしまったグラブの型を戻したかったら、ヘルメットを使うといいですよ。野球やバイクのヘルメットに、グラブをかぶせて、置いておきます」
やっぱり日頃の手入れが大事!
使い込んでいくうちに、手にも馴染み、想い出もつまっていくグラブ。大事に使うにはやはり日頃の手入れが大事!
基本ですが、以下を徹底しましょう。
- 汗が一番の大敵!使用後は、新聞紙や活性炭で汗を吸い取ろう
- 直射日光が当たらない、風通しの良い場所で保管
- 保管時は、立てるように置く。横にしたら潰れちゃう!
- 運搬時は、ポケットを潰さないように、ホルダーを活用しましょう。ホルダーがなければ、ボールを入れて紐で巻いて代用!
ベースボールパークは、京急線六郷土手駅出口すぐ!
実際に困ったら、お店に行っちゃいましょう。グラブの品揃えも豊富も自慢とのことで、新しいお気に入りとの出会いもあるかも。
お店紹介ページはこちら
出口でてすぐ見える!ほんとにすぐ!河川敷球場が広がる多摩川沿いだけあって、野球人が集っています。
いいね!して
いち早く記事を読もう!
▼ ▲
G-TIMESベージに[いいね!]しよう!