一体いつまで続く?!延長50回の理由と歴代の長い試合
- 2014/9/2
- アマチュア野球
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前代未聞の『延長50回』
先日行われた、全国高校軟式野球の準決勝、中京vs崇徳の試合は4日間の激闘の末、延長50回表に中京が均衡を破り、勝利を果たした。そのままダブルヘッダーで中京は優勝したが、この前代未聞の「延長50回」という記録がおこってしまった要因は何なのでしょうか??
これまでの延長記録
夏の甲子園(延長25回)第19回全国中等学校優勝野球大会、準決勝
東海代表・中京商業学校vs兵庫代表・兵庫県立明石中学の試合。1933年に行われたこの試合は延長25回の末、中京商業が勝利しました。
プロ野球(延長28回)1942年 大洋vs名古屋
戦争まっただ中でのプロ野球。大洋vs名古屋の試合は、延長28回の激闘の末引き分けに終わりました。それまでは15回での引き分けが適用されていましたが、「勝負がつくまでやる」という精神のもと28回まで行われました。
メジャーリーグ(延長26回)1920年 ブレーブスvsドジャース
1 – 1 のまま夜になり、照明設備がなかったため再試合になりました。2日後の再試合では、延長13回までいき、ブレーブスが 2 – 1 で勝利しました。最長延長はこの試合ですが、最も遅くまでやった試合は、1993年のフィリーズvsパドレスです。この試合は雨で5時間中断したため、延長10回にもかかわらず試合が終了したのは、午前4時40分だったそうです。
何故延長50回まで??
それぞれの記録が延長25回前後という中、今回の高校軟式では、なぜ延長50回というとてつもない試合になってしまったのでしょうか
1.軟式は点が入りにくい
まずひとつめとして、野球経験者ならわかる人も多いと思いますが、硬式よりもボールをとらえにくく、つぶれてしまい飛距離も出ない軟式野球は点が入りにくいと言われています。そのため、連打がなかなか出ず、大量得点は入りくいです。
2.特殊バットが使えない
高校軟式では、草野球などで使われるビヨンドマックスなどの特殊バットの使用が禁止されています。そのため、比較的飛距離の出ない金属で打たなければいけないため相手投手次第では、得点するのはなかなか難しくなります。
3.両投手の実力
もうひとつの要因として、今回の、中京の松井投手、崇徳の石岡投手の実力があがると思います。両投手ともかなりの球速でさらに硬式よりも曲がりにくいとされるスライダーなどの変化球の変化量も横からの映像でわかるくらい大きく曲がっているため、打者は苦戦したのもうなずけます。
まさに両投手の力と技の結晶がこの試合の結果に現れたのではないでしょうか。
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