シーズン打率3割超え!元阪神助っ人ピッチャー、ムーアの打撃成績が凄い
- 2016/1/13
- プロ野球
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大谷翔平も顔負けの二刀流外国人ピッチャー!
近年のプロ野球界での主役といえば、日本ハムファイターズの大谷翔平選手でしょう。2013年のプロ入り以降、プロ野球界に前例の少ない「二刀流」に挑戦し、プロ入り2年目の2014年には投手として11勝、また打者としては10本塁打を記録し、NPB史上初となる「二桁勝利、二桁本塁打」を記録しました。
そんな中で、今からおよそ10年以上前に大谷選手に負けず劣らずの打撃力を誇った一人の投手がいたことを覚えているでしょうか。阪神タイガースのローテーション投手として活躍し、2003年のリーグ優勝に貢献したトレイ・ムーア選手です。
阪神の先発ローテとして、二年連続二桁勝利を記録
ムーア選手が阪神に入団したのは2002年シーズン。入団一年目から先発ローテーションの一角を担い、二桁勝利を挙げました。翌2003年シーズンも20勝を挙げたエース井川慶選手、13勝を挙げた伊良部秀輝選手に次ぐ10勝を挙げ、阪神タイガースの18年ぶりとなるリーグ優勝に貢献しました。サイドハンド気味から繰り出すスライダーは『SSS(スーパーシークレットスライダー)』と呼ばれました。
ムーア選手は二年連続二桁勝利を挙げた実績こそあるものの、個人タイトルを取るような成績は残せませんでした。しかし、プロ野球ファン、特に阪神ファンの中では今でも記憶に残る投手の一人として知られています。その理由は投手としての成績だけではなく、『9人目の野手』として鳴らした打者としての活躍があったからです。
トレイ・ムーア成績(阪神時代)
- 2002年 10勝11敗 防御率4.35 : 打率.274(62-17) 0本 6打点
- 2003年 10勝6敗 防御率3.33 : 打率.326(43-14) 0本 5打点
投手ながらオールスター一塁手部門で3位にランクイン
ムーア選手は移籍一年目の2002年に打率.274を記録すると、阪神タイガースが優勝を果たした2003年シーズンには投手ながらシーズン打率.326という打者顔負けの驚異的な成績を残しました。オールスターファン投票ではその打撃力から、一塁手部門で3位の票数を記録するという前代未聞の出来事も起こりました。
阪神においては、セ・リーグ3位の打率.328を記録した7番矢野選手が塁に出て、8番藤本選手が送りバントで二塁に送り、打率.326を記録した9番のムーア選手が返すというシーンも見られ、その光景は、まさに『9番目の野手』を具現化していたといえるでしょう。
2003年阪神タイガース打線
- (二) 今岡誠 率.340 12本 72打点 1盗塁
- (中) 赤星憲広 率.312 1本 35打点 61盗塁
- (左) 金本知憲 率.289 19本 77打点 18盗
- (右) 桧山進次郎 率.278 16本 63打点 1盗塁
- (一) アリアス 率.265 38本 107打点 2盗塁
- (三) 片岡篤史 率.296 10本 55打点 1盗塁
- (捕) 矢野輝弘 率.328 14本 79打点 1盗塁
- (遊) 藤本敦士 率.301 0本 36打点 9盗塁
- (投) ムーア 率.326 0本 5打点 0盗塁
2005年に現役引退。野球教室ではバッティング指導も行う
2004年にはオリックス・ブルーウェーブ(現オリックス・バファローズ)に移籍し、阪神時代のような活躍を期待されたものの、思うような成績は残せず同年で退団し、翌2005年に現役を引退しました。
引退後は地元テキサスで野球教室を行い、ピッチングだけでなくバッティングの指導も行っているそうです。投手としてだけでなく打撃力も備えた未来の二刀流ピッチャーの育成に期待したいものです。
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